十数年前のこと。阪急電車の駅で自動改札機に切符を投入する際、裏向きに(磁気面を上にして)投入してしまい、田舎者の私は「あっ間違えた!」と思って立ち止まってしまった。 切符は裏向きのまま出てきて、改札は通れた。関西の主要な鉄道会社(JR西日本、大阪市営地下鉄、阪急、阪神、近鉄、京阪、南海)に聞くと、全社裏向きに投入しても改札を通れるそうです。 でも、衝撃的事実が判明した。「渡部さんの記憶通りかつて裏向きの切符は裏向きのまま出ましたが、今の改札機は裏向きの切符は表にひっくり返って出てきます」(阪急広報部)。 裏向き切符が裏向きのまま出てくる「裏裏」改札機は、磁気面の読み取り装置が“上下”に2つ付いていた。切符をひっくり返せば装置は1つで済み、その分コストがかからない。 さらに、プリペイドカードの普及で乗車駅などの印字装置も加わり、裏向きで投入された切符やカードは反転して処理した方が効率的なんだ