鉢呂経産相の10日夜の辞任会見で晒されたマスメディア記者による狼藉。 「理由くらい説明しなさいよ!」 「何を言って不信を抱かせたか説明しろって言ってんだよ!」 辞任する哀れな大臣に対し、記者会見とは思えない乱暴な言葉が一方的に集中砲火のように浴びせられたわけです。 デジャブ感、記者会見におけるこのようなマスメディアの醜態を私たちは何度見せられてきたでしょうか。 すでに本件はネットでさまざまな論争を呼んでいますが、私はメディア論的視点で、日本のマスメディアが構造的に抱える問題点のひとつの醜い表出として本件を取り上げたいのです。 日本のマスメディアが権力に対して構造的にチキン(臆病)であるのは、欧米では禁止されたり制限されているクロスオーナーシップの弊害により、この国のマスメディアがメディア相互の監視チェック体制を持っていないことに由来します。 この国では新聞はTVを批判できないし、TVは新聞