朝日新聞デジタル:おたる水族館のジンベエザメ海へ帰る-マイタウン北海道余市町沖の秋サケ定置網にかかり、小樽市のおたる水族館で今月１８日から飼育、展示されてきたジンベエザメが２７日早朝、海に帰された。エサを食べないため、体力があるうちに海に戻すことにしたという。 飼育担当職員ら約２０人による大移動作戦は、午前５時から始まった。まず、体長約３・５メートル、推定体重約４００キロのサメをプールから引き揚げ、トラック荷台の大型水槽に運び入れた。その後、近くの漁港で待つ漁船へ。職員によると、祝津沖約５キロで海面に静かに下ろすと、尾びれを大きく振ってスーッと海中深くに泳いでいったという。漁船からサメを見送った同館の川尻孝朗営業課長は「短い飼育、展示だったがいい経験になった。元気に海に戻った姿を見て、ホッとした」と話していた。 （武沢昌英）
