小笠原諸島で絶滅危惧種などの鳥を襲うノネコ(野生ネコ)を捕獲した話を読んだ。(「小笠原が救った鳥」有川美紀子著) 生息数が約40羽まで激減した小笠原諸島の固有種であるアカガシラカラスバトを守るために、この鳥を獲物としていたノネコの捕獲事業を紹介している。その数は800匹近くまでになったようだが、おかげでアカガシラカラスバトも数百羽単位まで増えた……。 なかなか感動的な話なのだが、気になったのは、捕獲したネコは全部東京都の獣医師会に送って里親を探しているという点である。なぜ駆除ではなくこの方式をとったのか、なぜ可能だったのか、と考え込んでしまった。 現在、日本国中で獣害が問題になっている。シカ、イノシシはもちろんサルやクマまで、今や日本列島は人間社会に害をもたらす野生動物だらけだ。その中で目立たないが深刻な被害をもたらすのがノネコである。 ノネコは100%捨てられた(逃げ出した)飼い猫および
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