レコメンデーションの虚実(18)~アットコスメに見る日本式「共感型レコメンデーション」の世界:ソーシャルメディア セカンドステージ(1/2 ページ) “ベクトル”のないレコメンデーションは物足りない 前回(ソーシャルメディアが映画『マトリックス』を生み出す日)、ユーザーとモノ、Webサイトなどありとあらゆる相関関係こそが世界を成り立たせていると書いた。ではこの「相関関係」とは、いったい何を意味しているのだろうか。 相関関係とはひとことで言えば、ベクトルである。つまりそこには方向と距離がある。その意味で、ベクトルを意識していない相関関係システムは、やはり物足りない。例えばAmazonは、ユーザーの過去の購買履歴だけをもとにしてレコメンデーションを行っている。過去にわたしが購入した本やDVD、音楽CDなどの購買履歴は確かにわたしの属性を構成する要素のひとつではあるけれども、しかしわたしが今もそ
レコメンデーションの虚実(15)~Facebook Beaconはいつかは受け入れられるのか?(1/2 ページ) 猛反発を受けたFacebook Beacon 「Facebook Beacon」は、ユーザーやプライバシー団体から袋だたきにあった。これは前(Facebookの灯台はすべてを明るく照らし出す)にも書いたように、友人たちに通知される“わたし”の行動に広告を加えていこうというソーシャル広告サービスである。例えばコカ・コーラの専用ページの「ファンになる」というボタンを押すと、「わたしはコカ・コーラのファンだ」と宣言できる。そしてこの宣言は、友人たちに「佐々木俊尚はコカ・コーラのファンになりました」とデータフィードによって通知される。これによって友人たちには「へえ、佐々木はコカ・コーラが好きなんだ」という印象を与え、イメージ向上に役立つ。 Facebookに組み込まれたアプリケーション
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く