秋田市大森山動物園の雌のアフリカゾウ「花子」が25日、繁殖のため、仙台市八木山動物公園(太白区)に到着した。盛岡市動物公園を含む3動物園が6月、雌を交換し合う全国初の覚書を結んで第1弾の移動。今後2年程度、雄の「ベン」との相性を見極める。 花子は鉄製の輸送箱に入れられ、トレーラーで約4時間かけて到着した。ゾウ舎に入ると餌を食べたり、水を浴びたりするなど元気そうな姿を見せた。 八木山動物公園によると、花子の健康状態は良好だという。当面ベンとは別々に飼育するが、環境に慣れたころ繁殖を試みる。一般公開の時期は花子の体調を見て決める。 花子の移動は当初、今月3日の予定だった。8月14日の輸送箱に入る訓練中にアブに刺されて神経質になり、延期された。 八木山動物公園の金集(かなつみ)隆幸園長は「花子が無事到着してほっとしている。繁殖が成功するよう全力でサポートする」と語った。 アフリカゾウは自然繁殖が