10位 mol-74『越冬のマーチ』 京都の3人組オルタナティブバンド、mol-74(読みはモルカルマイナスナナジュウヨン)。 北欧のバンドのような冬の刺すような冷たい空気を思わせる透明感と静けさを持ち、そしてボーカル武市のハイトーンボイスが奏でる美しいメロディが幻想的な雰囲気を生み出している。初の全国流通盤の今作は3rdミニアルバムとなり、「冬」そのものと春に至るまでの「過程」としての『冬』を表現しているという。編成は3ピースだが、"冬の海のスーベニア”では浜辺に寄せる波の音も流れ、多彩な音が"冬"を演出している。アルバム全体の色はモノトーンで、エレキギターに鉄琴、ピアノやシンバル、ハイハットの冷たい感触の音使いが冴え渡っている。しかし、だからこそ時にアコースティックギターの有機的な音色は聴く者の心に温もりを添えている。また、喪失や孤独を歌う武市のボーカルも時に冷たく、時に優しく、そのど
![【総括】カヲルが選ぶ2015年 年間ベストディスク10枚 : 音楽情報ブログ『musicoholic』](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3dd8227080e00cb0e02711fd23eb58670ec46152/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fi.ytimg.com%2Fvi%2FxcbbCJcnnOU%2Fhqdefault.jpg)