タグ

ブックマーク / www.spotlight-jp.com (21)

  • これが1982年インド産のアシッドテクノだ! / Ten Ragas To A Disco Beat - Charanjit Singh : matsu & take

    1982年にインドで数百枚のみリリースされたCharanjit Singhというアーティストのレコードの再発です。 インドの伝統音楽「ラーガ」をドラムマシンとシンセで演奏しています。何がどう閃いたのか、交通事故的にディスコと融合してテクノ・ハウス化。作った人としてはアシッドテクノというよりもジョルジオ・モロダー的な気分だったのかもしれませんが、結果的に生み出されたこの雰囲気はいろんな意味でアシッドです。 ■ Charanjit Singh - Synthesizing - Ten Ragas To A Disco Beat(オリジナルのライナーノーツ) Charanjit Singhはこの最新アルバムで「ディスコビートで演奏された10曲のラーガ」という斬新なアイディアを発表した。すべてのサウンドはRolandの最新機器で電子的に作られたものだ。 1982年インド産のアシッドテクノ。スムー

  • 謎のナイジェリア人による謎のファンクの世界初アンソロジー盤 / Who Is William Onyeabor? - William Onyeabor : matsu & take

    70〜80年代にナイジェリアで活動したというファンクミュージシャンのWilliam Onyeaborの世界初のアンソロジー盤が、David ByrneのレーベルLuaka Bopが誇る素晴らしい再発シリーズ「World Psychedelic Classics」の第5弾として登場。 アルバムタイトルが「Who Is William Onyeabor?」なのですが、このWilliam Onyeaborという人が一体何者なのかはライナーノーツを読んでも全然わかりませんでした。それくらい情報が無い人なんだそうです。ロシアに留学したり映画会社を作ったりしていた、という経歴だけが明らかになってる謎の人物です。 音のほうは、アフリカのファンクの人なのでアフロファンクの影響は感じるものの、少し違っていて、シンセやリズムマシンといった新しいテクノロジーをガンガンに使った陽気でミニマルなファンクやディスコで

  • Prince SHM-CD再発されたアルバムと過去のCDとの波形比較 : matsu & take

    オリジナルCD vs ベスト盤 vs SHM-CD。 海外のプリンスのファンサイト「Prince.org」のフォーラムで「日で発売されたSHM-CDの波形比較」と題されたスレッドが立って、今回のSHM-CDと、これまでのCDと、2006年にRhinoからリリースされたベスト&レアトラック集「Ultimate Collection」の3者の波形を比較した画像が貼付けられていました。今回のSHM-CDは日独自のもので、海外でのリリースはありません。わざわざ日からCDを取り寄せる海外のマニアの熱い情熱には脱帽です。 ■ Waveform comparison of Japanese SHM CDs(prince.org) Sign O' The Times: seems like the original version that was released on CD in 87. It'

  • 2015年ベストミュージック : matsu & take

    年末といえば。 2015年に発表された音楽の中から、よく聴いた10作品を選びました。 ■ SoundCloud - user18081971 user18081971ことRichard D.Jamesからファンへの贈り物。現時点で軽く200曲を超える曲がドサドサと公開され、消され、公開され、消されを繰り返していて、今も公開は続いています。上のDJMixはDJ Foodによる選抜Mix。(SoundCloud) ■ Uchoob trax links - user18081971 user18081971ことRichard D.Jamesが上のSoundCloud内に開設した、好きな曲のYouTubeリンクを自由に投稿できるファン参加型の掲示板。上の動画プレイリストは、その掲示板にuser18081971が投稿した曲のリンクだけを抽出したもの。(YouTube / SoundCloud) ■

  • ベルギー発の80's低速低音ダンスミュージック「ニュー・ビート」をSoulwaxに学ぶ : matsu & take

    One Nation Under A (Slowed Down) Groove. ニュー・ビート、New Beat。日語版Wikipediaには項目すら作られていない、忘れられた音楽ジャンルの話です。 90年代前半、自分は当時流行していたMinistryやNine Inch Nailsなどのインダストリアル・メタル系のロックが好きで、小遣いを貯めて田舎のCD屋でアルバムを買って聴いていました。そのライナーノーツやレビューの中で、アーティストへの影響として毎回のように言及されていたのが「ボディ・ミュージック」と「ニュー・ビート」というジャンルでした。 ボディ・ミュージック(EBM)のほうは、インターネットがない時代の田舎でも、調べれば簡単にジャンルを代表するアーティストとして、Front 242、Nitzer Ebbなどの名前に突き当たるので理解しやすかったのですが、ニュー・ビートのほうは

    ベルギー発の80's低速低音ダンスミュージック「ニュー・ビート」をSoulwaxに学ぶ : matsu & take
  • ドリルンベースを発明したのは誰なのか - 1994-95年頃の話 : matsu & take

    試聴動画もたくさん貼りました。 ここ数日とりとめもなくドリルンベース(Drill ’n’ Bass)について思い出したり調べたりしていたのですが、せっかくなのでブログ記事にまとめておきたいと思います。テーマは「ドリルンベースを発明したのは誰なのか」。 ■SquarepusherとAFXが初めてドリルンベース作品を発表したのは1995年後半 ここで「ドリルンベースとは何か」を厳密に定義するのは面倒なのでやめておきます。とはいえ、話を進める上でユルユルに定義しておくと「SquarepusherやAphex Twinの作るようなドラムンベース、王道のドラムンベースのルールを無視した複雑なダンスミュージック」みたいなことになるのではないでしょうか。では、そのドリルンベースを代表する両者が初めてドリルンベース的な作品を発表したのはいつなのかとなると、Squarepusherの最初の作品「Conumb

  • 追記あり:Wagon Christ - Sci-Fi Staircase (Tahnaiya Russell Remix) : matsu & take

    追記あり:Wagon Christ - Sci-Fi Staircase (Tahnaiya Russell Remix) Tahnaiya Russell a.k.a. Aphex Twin。YouTubeにて発見しました。 (※ページ下部に追記があります) 2006年の曲です。公式にはリリースされていないはず。 元曲はWagon Christ(Luke Vibert)で、アルバム「Sorry I Make You Lush」に収録されてます(→ Amazon)。 なによりも、このリミックスの背景にあるエピソードが面白すぎます。 ■ Aphex Twin Wins Future Music Remix Competition!(WATMM | Aphex Twin News) Sometimes reality is stranger than fiction, and it appea

    txmx5
    txmx5 2015/02/08
    “■ 追記:2015/2/5”
  • Aphex Twin(user48736353001)未発表曲の大量公開祭についての覚え書き : matsu & take

    「fly away babies, good luck!」 先週の1月26日頃から始まったSoundcloudのアカウントuser487363530(後にuser48736353001に移動 →Link)によるAphex Twinの未発表曲の大量アップと、それに続く全楽曲の高音質MP3でのダウンロード解禁に沸きに沸いているRichard D. James(以降RDJと省略)ファン界隈ですが、Aphex Twinの未発表曲が大量にアップされたというインパクトがあまりに強すぎて霞んでしまっている、今回の出来事の経緯や、曲公開で新たに判明した情報、はみ出しニュース的な小ネタなどを忘れないうちに記事にまとめておこうということで、いくつか下に書いておきます。 ■ 確実にuser48736353001はRichard D. Jamesだ これはもう疑惑とか可能性とかういうレベルじゃなくて、user48

  • Björkは自分自身の名前をどのように発音しているのか : matsu & take

    びょうびょうびょう(能)。 数日前にビョークの新アルバム「Vulnicura」のリリースが告知されましたが、途端に音源がネットにリークされ、それを受けてアルバムのネット配信が昨日緊急スタートされました(→ iTunes Store)。 さて、ビョークの新アルバムリリース記念ということで、最近ちょっと気になって調べていたことを適当にまとめておきます。 日では「ビョーク」と表記することでレコード会社(?)が公式に統一している(?)「Björk」という文字列、これをBjörk(以下、B氏と略)人はどのように発音しているのか、という問題です。 下の動画は、1995年にFM局KROQがリリースしたテープ「How The --- Stole Christmas」に収録されている、B氏がアイスランドの伝統的なクリスマス・ソング「Jólasveinar」を歌っている音源です。曲の最後にB氏人が名前を

  • 2014年ベストミュージック : matsu & take

    年末といえば。 2014年に発表された音楽の中から、よく聴いた音楽を10点選びました。うち1点はまだ出たばっかりで数回しか聴いてないけど今後よく聴くことになりそうなやつです。 ■ Black Messiah - D'Angelo And The Vanguard VoodooともBrown Sugarとも全然違う。良い曲がいっぱい入った良いアルバムでした。(Amazon / iTunes) ■ Magazine 13. - Barnt 80年代ジョン・カーペンター監督の映画のサントラの持つ空気感を忠実に再現したかのような、キンキンに冷えた禁欲テクノ。(Amazon / iTunes) ■ Flesh and Machine - Daniel Lanois ロック界最高のミキシングエンジニアが作った気のスタジオ実験アルバム。肉と機械のせめぎ合いダブ。上のスタジオライブ動画はアルバム内の音源

  • Coldcutがメガミックスの古典「Say Kids What Time Is It?」のセルフ再現・再構築ミックスを公開してる : matsu & take

    Coldcutがメガミックスの古典「Say Kids What Time Is It?」のセルフ再現・再構築ミックスを公開してる セイキッズ! Ninja Tuneのボス、Coldcutの二人が9月19日付のSolidSteelでDJを担当していて、前半パートはいつもどおりの新旧織り交ぜたダンスミュージックの丁寧なミックスで、BGM的に心地よく聴いていたのですが、聞き覚えのあるボイスサンプルとともに後半が始まって驚きました。後半パートは、Coldcutのデビューシングルでメガミックスの古典「Say Kids What Time Is It?」(1987年)の再現・再構築ミックスになってました。 32分あたりから。4分ちょっとの元曲を30分以上に引き伸ばしています。 Coldcutが「Let Us Play! 」で復活してきた90年代中期は、スクラッチで独創的なヒップホップを作る新しいアーテ

  • Caustic Windowをネットに出品した人物が判明 - お蔵入りになった理由も判明 : matsu & take

    fucking amazing。 「SYRO」(サイロと読むそうです)のリリース発表にともなって、様々な音楽メディアによるインタビューが一気に行われているようで、ここ数日でインタビューの内容がチョロチョロとネットに小出しにされています。 ドイツの雑誌Grooveが同様にインタビューの内容を小出しにしているのですが、それが「SYRO」についてや私生活についてではなく、先のCaustic WindowのKickstarterの裏話についてのものだったので、ちょっと訳してみました。 ■ APHEX TWIN uber ?Caustic Window“ und Kickstarter(groove) Last Friday, Groove editor Heiko Hoffmann interviewed Richard D. James in London for the upcoming 25

  • 「Syro」リリース記念 - リミックス集に入ってないAphex Twin日陰のリミックス作品9本 : matsu & take

    Aphex Twin名義では「Drukqs」以来13年ぶりとなるRichard D. Jamesのニューアルバム。 期待通りの素晴らしい内容です。メロディやリズム、音色など、アルバム全体を通じて気難しい様子があまりなく、リチャードの奥さんや子供達などの家族の楽しげな声が聴こえてきたり(最後の曲「aisatsana」は奥さんへ捧げる曲だったり)、かなり聴きやすくて親しみやすいアルバムだと感じました。DJ出演時に披露済みの曲が多く収録されているのもあってか、どの曲もドラムの音がクラブ映えしそうなズバっと抜けの良い現代的な音で、大音量で聴いたらさらに気持ちよさそうです。この辺を時代に合わせて細かく調整してくるところなんかもAphex Twinの凄いところですね。 と、まぁ、Aphex Twinが何かした時くらいしか最近は更新の無いブログをやってる人が、ああだこうだいろんな角度からこのアルバムを褒

    「Syro」リリース記念 - リミックス集に入ってないAphex Twin日陰のリミックス作品9本 : matsu & take
  • Caustic Window未発表アルバム配信開始で気付いたこと、驚いたこと、残念なこと / Caustic Window LP : matsu & take

    Caustic Window未発表アルバム配信開始で気付いたこと、驚いたこと、残念なこと / Caustic Window LP 幻のCaustic Windowのアルバム「Caustic Window LP」が6月17日に配信開始されました。事の顛末について、くわしくは過去の記事をどうぞ(幻のCaustic Window未発表LPが超高額でDiscogsに出品され、奴らが動き、山が動いた)。 内容は期待以上でした。特にCaustic Windowのやさしい面が発揮されているように感じました。勝手なイメージですけど、Caustic Windowというより、Analogue BubblebathやPolygon Windowの雰囲気を感じる曲が多くありました。ドラムンべース期以前の作品が(も)大好きな者にとって、昔の作品に特徴的なテープのノイズやザラザラした残響音がたっぷり聴ける、たまらない

  • 音は凄く良くなったけど“極性修正”のおかげなのかは正直よくわからない / Skylarking - Corrected Polarity Edition - XTC : matsu & take

    XTCの1986年アルバム「Skylarking」のPolarityをCorrectedしたEditionが2010年の限定アナログ盤に続いてCD盤でもリリース。ジャケはアナログ盤と同様に当初の案どおりの陰毛ジャケ。 Corrected Polarity Edition(極性を修正したエディション)ということで、「これまでにリリースされていたバージョンは極性が逆になって位相が狂っていたので修正しました」ということなのだそうですが、「スピーカーの接続が左右逆でした」「マルチトラック上でパンの設定が逆でした」みたいなわかりやすい話ではなく、「マスタリング時にXLRプラグの極性の接続が逆でした」というような、ちょっと敷居の高い話のようです。 ■ XLRタイプコネクター(Wikipedia) 現在のところ、平衡回路の接続において標準的なコネクタとなっている。マイクロフォンの接続用として最もメジャー

  • フランソワ・ケヴォーキアンが熱く語る「デジタルDJ vs アナログ原理主義」 : matsu & take

    自分はTraktor派です。 ニューヨークのベテランDJ、という表現では軽過ぎる気がしますが、DJのフランソワ・ケヴォーキアン(François Kevorkian、François K)がFacebookで「デジタルDJ」についての議論をしています。 フランソワ・ケヴォーキアンは近年パソコンを使ってのデジタルDJスタイルに移行しているそうですが、トップDJに対する期待なのか、彼がパソコンでDJをすることに対して直接的・間接的に中傷を受けることがあるようで、それらの声に対してFacebookに熱い文章を投稿してます。これが興味深い内容だったので一部を翻訳してみました(いつもの感じの雑な訳ですが)。 ■ Living In A Digital World - Part Seventy-Two. (..the ongoing saga)(Facebook) Deep Spaceに2人のゲストD

  • 結局のところThe TussはAphex Twinなのか - まとめ : matsu & take

    Aphex Twin新作情報記念。わたくしの調査結果と結論を提示します。 2007年にアルバム『Rushup Edge』とEP『Confederation Trough』をリリースしたRephlexレコードの新人アーティストThe Tuss。 ■ @TOWER.JP - The Tuss - Rushup Edge myspace 経由で NINJA TUNE、XL Recordings 他数々のレーベルからのオファーを全て断り、争奪戦の末に見事 Rephlex が契約し、この度正式デビューが決定した2人組=The Tuss! 音の方はというとテクノ、モダン・ファンク、ガバ、アンビエント、クラシックをミックスした激刺激的完全ブレイン・ダンス・スタイル!! The TussはBrian TregaksinとPatrick Tregaskinの2人組という説もあればBrian Tregaksi

  • matsu & take

    Recent Trackbacks

  • 幻のCaustic Window未発表LPが超高額でDiscogsに出品され、奴らが動き、山が動いた : matsu & take

    μ-Ziq、Cylob、Scanner、Mixmaster Morrisへのいたずら電話も収録。 今年4月3日頃、Aphex TwinことRichard D. Jamesが1994年にRephlexからリリースするつもりで制作し、テストプレスして型番まで付けられていたものの結局お蔵入りになった幻のCaustic Windowのアルバム(型番CAT023) のテストプレス盤が、音楽データベースサイトDiscogsのマーケットプレイスに出品されているのが発見されました。 ■ Caustic Window - Caustic Window LP(Discogs) THE 5th RTM test pressing! A chance to share the music, or keep it to yself. I'll demonstrate it’s authenticity & deli

  • 2013年ベストミュージック : matsu & take

    年末の。 2013年に発表された音楽の中から、よく聴いたものを選びました。 ■ &&&&& - Arca 最初はKanye Westのアルバム「Yeezus」を選んでたんですけど、「Yeezus」にproduction consultants(プロダクション相談役?)として関わっていたArcaのミックステープのほうが数多く聴いていたので、こっちにしました。00年代に多く実験されたエレクトロニカ+ヒップホップ的な音楽が見事に現代的にアップデートされていて素晴らしいです。(フリーダウンロード) ■ Numbers on the Boards - Pusha T 今年一番好きだったビートはこの曲。インダストリアル・ヒップホップ。この曲もKanye West案件で、今年のKanye Westはメディアでの立ち回りも含めて全部面白かったです。(Amazon / iTunes) ■ Thank You