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ブックマーク / delete-all.hatenablog.com (45)

  • 中山七里『超合理的!ミステリーの書き方』が色々な意味ですごかった。 - Everything you've ever Dreamed

    超合理的! ミステリーの書き方 (幻冬舎新書) 作者:中山七里 幻冬舎 Amazon 会社勤めを愛し、会社に裏切られ、会社勤めを憎んだ。家族に退職を切り出しても「辞めてもいいけど今以上の収入を確保せよ」と諭され、逃げ道がなくなった。能力や特技もない。若さと気力は失われて久しい。50歳で、今から転職するのもダルい。そんなふうに人生に諦めていたところ、ミステリー作家中山七里先生の『超合理的!ミステリーの書き方』(中山七里)が目にとまった。帯には『個性や才能は不要』とある。つまりこのを読んで紹介されている方法を実践すれば小説が書けて収入が得られて会社勤めを辞められるというわけである。 中山七里先生のデビューが50歳前で、今の僕とほぼ同じ年齢であったこともプラスになって、すがるように一気読みをしたのだが、凄いだった。自費出版を趣味としているように書はあくまでプロの小説家になる方法について述べ

    中山七里『超合理的!ミステリーの書き方』が色々な意味ですごかった。 - Everything you've ever Dreamed
    w84_yuto
    w84_yuto 2024/10/30
  • 年150万はキャバクラに突っ込む男がガチで薦める、アフターで使っていたお店 - Everything you've ever Dreamed

    男家庭に育ったおかげで、女性に目覚めてから毎週のようにキャバクラに通い詰め、VIP席に通されるようにまでなってしまった。そこで今は結婚して通えなくなってしまったけれど、かつて愛用したキャバクラ嬢とのアフターに使えるお店を紹介したい。月に5万~10万をキャバクラ体に突っ込みたい老若男女におすすめだ。僕はとことん外見重視なのでトークが面白いママと遊びたい方はどーぞ場末のスナックへでも行ってください。 実のところアフターで使う店は二択しかないと言っていい。 焼肉か、お寿司だと思う。 事前に深夜営業をしているお店を調べて誘うといいかもしれない。ポイントは出来る限り間接照明のお店にすることだろうか。夜の蝶を明るいLED照明の光の下で見ると夢が醒めてしまうからだ。各自適当に頑張ってもらいたい。 聡明な人はすでにお気づきだろう。「だと思う」「かもしれない」などと気弱な言い回しからわかるように、お恥ずか

    年150万はキャバクラに突っ込む男がガチで薦める、アフターで使っていたお店 - Everything you've ever Dreamed
  • 私の異常なお見合い・覇王伝 または私は如何にして独身の自由をかなぐり捨て結婚を決意するにいたったか - Everything You’ve Ever Dreamed

    突然だが結婚することにした。来月から彼女と暮らす。籍を入れるのは来月上旬の予定。身内で不幸が続いているので、当面、式やパーティーはやらず、来年あたり、不幸のホップステップジャンプが無事着地して落ち着いたら、ささやかなパーティーをやろうと彼女とは相談している。プロポーズの言葉は二人だけの秘密。当事者以外が聞いても面白いとは思えないし。「結婚するかい?」「ハイ、キミとなら」。ね?面白くない。面白くないと言われればそれはそれで腹が立つが。 いままで彼女との結婚を考えなかったかといえばウソだ。僕は、語感からすると矛盾しているようなことを述べているように聞こえるかもしれませんが、筋金入りのインポテンツ。そんな病気を抱えたまま、嫁をもらうわけにはいかない。もし彼女に触れたとき、反応しなかったら彼女が可哀想だろう?。だから僕が病気に打ち勝ったとき、それがいつになるかわからないけれど、そのとき彼女がまだ僕

    私の異常なお見合い・覇王伝 または私は如何にして独身の自由をかなぐり捨て結婚を決意するにいたったか - Everything You’ve Ever Dreamed
    w84_yuto
    w84_yuto 2011/07/24
  • 私の異常なお見合い・武将風雲録 または私は如何にして戦国娘をたぶらかし母親との同居をなしえたか。 - Everything You’ve Ever Dreamed

    シノさんと同居しはじめた。シノさんは僕のお見合い相手で元・レイヤー現・戦国大好きっ娘西軍派、天使のブラ着用時はDカップである永遠の25才。愛称はノッピー☆。 同居といっても籍を入れたわけではないので、世間体から、しばしの間、つまり「正室として迎えるべきかどうか慎重によく考えろ。経済的に困窮しキャバクラに行けなくなっていいのか。困ったらお金を借りればいいよ車の免許で借りれるよ」とガイアとアコムが僕に囁いているうちは、週に何日かやってきて一緒に過ごすことになる。「親と女と同居とはださいぜ。ロックな僕としたことが」そんな自嘲をきいてくれるのはコケシのディルド君だけ。 祖父死去。叔父溝に落ちて顔面骨折。叔母転倒して右手小指骨折。そのような負の連鎖の只中にね、こんなご時世にね、浮かれてね、幸せにね、なってはね、ダメなのね、という我が意は汲まれず、催された両家合同劇場版戦国バサラ観賞会とその後の事会

    私の異常なお見合い・武将風雲録 または私は如何にして戦国娘をたぶらかし母親との同居をなしえたか。 - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 私の異常なお見合いZ・または私は如何にしてAKBコスプレイヤーの策略にはまり式の日取りを決めるようになったか - Everything You’ve Ever Dreamed

    桃栗三年柿八年、時間がかかるかもしれませんが頑張りませうとお医者さんがいってくれたがまさかここまで時間がかかるとは想定外、インポテンツ丸三年、桃栗超え、僕は柿。僕はギャルが好きなピーチジョン、マロングラッセ…ではなく、囲碁クラブで提供される柿ピー。ピーの明るさがやけに悲しい。酒を飲まずにいられない。 ノッピー☆の勇姿(2010年夏) そのうえ年末から公私ともにうまくいってない。上司にはさらに疎まれるようになったし、祖父は病に倒れた。日曜の夜。現状を嘆きピーピーめそめそひとり飲んでいると携帯が鳴る。見なくてもわかる。シノさんからのメールだ。シノさんは僕とお見合いをしたお嬢さんで母親の友人の娘さん。趣味コスプレとお人形と戦国時代。レイヤー時の名前はノッピー☆。バストはDカップ(推定)(当社比)。今年の大河ドラマ「江」はシノさんが愛している戦国時代を舞台にしている。その感想メール。メールの末には

    私の異常なお見合いZ・または私は如何にしてAKBコスプレイヤーの策略にはまり式の日取りを決めるようになったか - Everything You’ve Ever Dreamed
    w84_yuto
    w84_yuto 2011/02/04
    おめでとうございます!
  • 私の異常なお見合い・落日篇  または私は如何にして大人の病でたおれお見合い相手からメンズとのホモ関係を疑われるようになったか - Everything You’ve Ever Dreamed

    血尿、つづいて、ゼリー状の物体がぬらぬら先端から噴出するようになったので、三年前から患っているEDが悪化したのかと恐慌して、泌尿器科に赴き診察を受けたのが一週間前。は、ヒニョーキカってなんか〜東欧の〜語感があるよね〜と軽口をたたき、モスクに似た睾丸をいじって不安な一週間をすごしたあと、たびたびの泌尿器科。厳しい表情のドクターから、不特定多数の異性と遊んだり、風俗にいきましたかと詰問されて動揺、二年ほど前に「電車でGO!」というイメクラにて「逆痴漢コース」で戯れた恥をカミングアウトしたが、そんな昔ではなく最近ですと一笑に付された。それから深刻な顔をしたドクターが口をひらいた。「フミコさん…聞いてください…」 受付で料金を払う際、患者さん顔色が悪いけれど大丈夫ですかと声をかけられ、それから、ふらふら、暮れなずむ街の光と影のなかを歩いて居酒屋に向かった。シノさんに会うためだ。これを聴くと元気にな

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  • 昇進しました。 - Everything You’ve Ever Dreamed

    日十一月一日付で昇進した。 我社は大人の事情でほぼ全員が管理職。役職付。ノー残業、代。営業部だけでも、部長、次長×二名、副部長、部長代理、部長補佐、室長、課長×四名と、「長」の付く人間が、11人いる。そのため部長〜課長間の人類の序列が曖昧、不可解、奇々怪々になり混乱、九人の給与(年俸)が変わらないことがその混乱に拍車をかけ、業務に支障が出はじめていた。 そんな営業部の現状を嘆いた社長が大英断を下した。人事制度を刷新して、部長以下の人間を全員課長とし(注/大人の事情でこの人事は行われなかった)、営業部をとりまとめる新リーダーとして営業二課、僕自身とぷーやん(事務パート/50代女性)計二名を立派にまとめあげていた僕を抜擢したのだ。 先週末に社長に呼び出されその構想を打ち明けられた。社長室にはいるや否や「命拾いしたな」と言われた。「命拾いしたな」は社長の口癖。社員はただ、はい、助かりました、と

    昇進しました。 - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 俺の会社がこんなに陰謀論なわけがない - Everything You’ve Ever Dreamed

    昨日、久しぶりに会社の棚を確認して、そのラインナップに戦慄した。 恐怖からだろうか、手ぶれ補正がきかないほど手が震えてしまったので補足説明。 上段、平積み、上から「ブッシュが壊したアメリカ」「日アメリカと世界を救う!」 上段、左から「日は略奪国家アメリカを棄てろ」「の大戦争」「日米は中国の覇権主義とどう戦うか」「2012年の奇蹟」「9.11陰謀は魔法のように世界を変えた」「北朝鮮の最終結末」「闇の世界勢力」「人類が変容する日」「日戦争力」「中国の笑えない現実」「あなたはやがて銀河人になる」 下段、平積み、上から「ドル崩壊と世界恐慌の真実」「日米同時破産」「韓国崩壊 統一がもたらす瓦解のシナリオ」「恐慌前夜」 下段、左から、「崩壊前夜 国家の危機」「計画破産国家アメリカの罠」「連鎖する大暴落」「オバマの仮面を剥ぐ 『チェンジ』は口先だけ」「国家破産以後の世界」「日は没落する」

    俺の会社がこんなに陰謀論なわけがない - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 私の異常なお見合い・回天篇 または私は如何にしてお見合い相手と温泉旅行に行き、そのスッピンをネットに公開するに至ったか - Everything You’ve Ever Dreamed

    鎌倉駅前の居酒屋で、「わたしはロックンロールを愛している」と英国言語で胸に書かれたTシャツを着たシノさんに、僕は、生ビールを飲みながら会社や身体の不調について愚痴っていた。シノさんは僕のお見合い相手で、趣味はコスプレと戦国時代、バストは推定Cカップの26歳秘書課勤務のお嬢さん。「発起して会社で立ち上がれば叩かれる。勃起させようと甲斐性で叩いてもピクリとも…もうだめ…あ、中ジョッキ追加」夏バテして痩せてしまったシノさんの胸のロックンロールが萎んでいるようで、なんだか僕をもの哀しい気持ちにさせた。黙って話を聞いていたシノさんが担いできた楽器ケースからノートパソコンを取り出しカタカタやりだした。「あの〜何をなさってるんでしょうか?」「フミコ君がもう、会社に行かなくていいようにする」「シノさん何をする気ですか?」「断腸の思いで槍を売って君の…当面の…一年分の生活費を捻出します。ヤフオクですう〜」「

    私の異常なお見合い・回天篇 または私は如何にしてお見合い相手と温泉旅行に行き、そのスッピンをネットに公開するに至ったか - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 昨日、上司にキレた。〈顛末篇〉 - Everything You’ve Ever Dreamed

    前回(http://d.hatena.ne.jp/Delete_All/20100727#1280201283)のつづき。お年寄りや障害のある方向けの事サービスは僕の会社の事業のひとつで、僕はこの仕事にやりがいを感じている。先日、ある高齢者施設で試をおこなった際に、べやすく加工した品をみてウチの部長がゲロみたいでべられないと言い放ったことに頭にきて、そんなにゲロゲロ言うなら物のゲロ吐くまで追い詰めてやると僕は社長に上申したのだ。もう少し裏工作をするなど手はあったかもしれないけれど、性にあわないし、なにより社内で明るみにしたかったのだ。 聴聞会は三日、三回に分けておこなわれた。メンツは社長以下部長クラスと僕。一回目は僕があげた上申書の内容確認に終始した。僕の論旨は、福祉施設向けの事サービスを営業する人間、監督する人間として部長は著しく適性を欠く人物である。現在、この事業は順調に

    昨日、上司にキレた。〈顛末篇〉 - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 昨日、上司にキレた。 - Everything You’ve Ever Dreamed

    わりとクソな会社で働いているなかで、唯一やりがいのある仕事だと感じている仕事、胸を張れる仕事がお年寄りや障害をもつ方に事を提供するビジネスで、あまり利益をもたらすビジネスではないせいか、忌々しい部長は、「あんな陰気な商売」「たいして儲からない」と、ことあるごとに文句をいっているのだけど、昨日、営業で同行した、とある施設で、お年寄り向けにべやすく加工調理した品を施設側の人に試してもらう際に「こんなゲロみたいなもの、俺はべられない」と言い放ったのには、気で頭にきた。 それほど大きな声ではなかったが狭い部屋で試していたのでその場に居合わせた人の耳には届いたはずだ。相手の人も、聞こえないふりをしてくれたけれど、明らかに、一瞬目を見開いていた。部長は問題のある人間だとは思っていたけれど、それは幼稚っぽさからくるもので根っこの部分は腐っていない人間だと僕はどこかで信じていたので、今回の裏

    昨日、上司にキレた。 - Everything You’ve Ever Dreamed
  • twitterで知り合った友人が亡くなった - Everything You’ve Ever Dreamed

    彼女とはツイッターで出会った。共通のフォロワーがひらいた飲み会で初めて顔をあわせた。二月の東京だった。彼女が、僕の日記(つまりここだ)が面白いと言うので、調子にのり、ああ、よく言われますと冗談のつもりで言い返すと変なものを見るような目をしていた。それが彼女との最初だった。そして、それが最後だった。彼女は死んでしまった。 訃報をきいてすぐに僕は彼女のツイッターのホームをひらいた。「つぶやき」は五月を最後に終わっていた。終わりのほうは体調不良をほのめかす発言の頻度が増えていた。僕はまったく気付いていなかった。彼女は、彼女の言葉、彼女に気付かないまま流れていく世界を眺めてどう思ったのだろう?そして、不安を感じさせる言葉のあいだあいだには、健康になりたい、元気な体が欲しい、という願いの言葉があった。 仲間たちと彼女の通夜に行った。ツイッターで出会い、インターネットの向こうで知らないうちに病に斃れて

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  • 午後七時、僕の部屋に明かりが灯る - Everything You’ve Ever Dreamed

    漁師だった母方の祖父は小柄なくせにとにかく腕っぷしが強くて中学を卒業するまで僕は腕相撲でまったく敵わなかった。もっとも、漁師だったのは僕が産まれるずっと前のことで、陸にあがったあとは普通に会社勤めをしていたし、人もあまり思い出したくないのか、漁師時代のことにはほとんど触れようとしないので、ときどき母親と叔父の会話から垣間見える程度で、祖父の漁師時代のことを僕はよく知らない。小学生のころ、夕暮れどきに一緒に海岸を散歩していた祖父が灯台をみつめて、ただひとこと、「あの灯りを頼りに」とぼそっと呟いたのを聞いたことがある。そのときの祖父の眼は、夜の海と同じ色をしていた。中学、高校と進んでいくにつれ、腕っぷし自慢の祖父が僕や弟に腕相撲を仕掛けてくることはなくなっていった。 腕っ節が強いイメージが刷り込みのように焼きついてしまっているので、祖父が最近ちょっとおかしい、忘れっぽくなったと親戚から聞かさ

    午後七時、僕の部屋に明かりが灯る - Everything You’ve Ever Dreamed
  • ツイッター企業ドラマ「素直になれなくて」 - Everything you've ever Dreamed

    「カマボコから手ぬぐいまで」なんて古くさい社是を掲げる我が社も近代化の荒波は避けられず、部長の思いつきで全員でツイッターを今月からはじめている。 過日。部長「無礼講だ。俺は何もいわない。自由にログインしろ。気に入ったサインアウトには俺がリムーブを贈呈してやろう。HAHAHA」。用語の意味わかってんのか?とかくかくかくかくかくかくしてツイッター生活が始まったのである。 で、過日の翌朝。活力あふれるツイートがタイムラインを埋めた。「出勤なう」「眠い」「企画書できてない」「新宿でオットピン買お」「今日飲む?」。うおお、部長が叫んだ。すわ部長の逆鱗に触れたか。走る緊張。素直すぎたかなー気楽すぎたかなー。様子を伺っていると「おい、ツイッター、どうやって見ればいいんだ!」と部長。誰かがログイン介護してやると、部長は、ほう、なるへそ、そうか、これなら馬鹿でもできるな、なるへそ、と呟いて画面を睨みつけた。

    ツイッター企業ドラマ「素直になれなくて」 - Everything you've ever Dreamed
  • 入院しました - Everything You’ve Ever Dreamed

    過日、先日。その実、昨日。仕事のストレスを原因とする胃痛がいよいよひどく、ロックンローラーの流儀で痛みを散らそうと、ごく少量のアルコール、缶ビール概ね2リットルを摂取、するとどうでしょう、胃袋のなかを、全身にチクチクした鋲の付いた皮製の衣服を着用したパンクスが前転をしているような耐えがたい痛みのケモノが疾駆、のたうちまわるように海岸通りへ飛び出し、タクシーをつかまえ、病院行ったら、ハイ入院。 で、昼。先生から、飲酒の件を、チミねえ大人でしょ、ってこっぴどく叱られたので、おとなしくダサいスリッパをはいてベンチに膝を揃えて座り、舞い散る桜を眺めていた。桜って不思議。ただ眺めているだけで、世間から切り離されたような、甘いロマンスの周りを遊覧するような、幽玄というのでしょうか、ゆるやかな、うっとりした気持ちになるのですから。桜にはメタリカやナインインチネイルズがよく似合う。鼓膜が破れるほどの大音量

    入院しました - Everything You’ve Ever Dreamed
    w84_yuto
    w84_yuto 2010/04/07
    お大事に
  • 上司はご機嫌ななめ - Everything You’ve Ever Dreamed

    社長に呼び出された。部長が起こした事故(id:Delete_All:20100310)の聴聞会だ。事故の唯一の原因のくせに、「俺にうしろめたいところなどなにひとつない」と言い張っていた部長は、事故の夜、僕と割り勘の酒をあおりながら、営業マンの資は身体だ、俺はいつでも、身・体・強・健、と主張していたにもかかわらず、体調不良でお休み。はは、好機到来。思わず社長室の前で武者ぶるいする。僕は平成の田中正造、部長のこれまでの非道の言動、外道の人格を社長に直訴してやる。ズボンの携帯が震える。部長だ。こんな所まで追いかけてくるのか、部長め。すかさず電源を切った。これ以上被害を出さないよう、部長を叩く、徹底的にな。13時。時間だ。社長室のドアを叩く。「入りたまえ」社長の声。時は来た。Z旗を揚げろ。バスティーユを落せ。 15分後、うなだれた僕の背中に聴聞会の終わりを告げる総務部長の声。結論、不問ニ付ス。社

    上司はご機嫌ななめ - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 会社ぶっこわしました - Everything You’ve Ever Dreamed

    昨夜。帰路。窓につく雪をワイパーがかきわける音だけが空ろに響く車中の重苦しい沈黙。を破って、ハンドルを握った部長が、雨は夜更けすーぎにー雪へとかわるだーろー、って有名すぎるフレーズを口ずさみ、この歌を知っているか、と尋ねてきた。馬鹿にしているのか。間髪いれず答えようとした僕の「知っています」に、かぶせるように部長曰く、「これはオフコースの「さよなら」だ、出来る営業マンは歌を知っている」。疲れる。呆れる。言葉にできない。それから僕は、さよなら、さよなら、さよならーああーオーゥサイレンナーィ、ウェーホリーナーィ、著作権に抵触しない歌が生まれるさまを目撃した。嫌な予感が、した。 夜更けどころか夕方から、雪。客先から出るや否や、部長が「お前は雪道運転の経験が不足している。物心ついたときから雪道を走っている俺が代わりに運転してやる。今日は特別だ」といいはるので、らしくないけどまあいいか、眠いし、って

    会社ぶっこわしました - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 私はこれでキャバクラをやめました - Everything You’ve Ever Dreamed

    小向美奈子のクリアファイルにためたキャバクラ嬢の名刺をひと月かふた月ごとに処理している。でも今日で「処理」は最後だ。僕は、キャバクラを、やめた。 アフターってあるじゃん。 お気に入りのキャバ嬢を店が終わったあと、美味しい焼肉屋があるよ、C調に誘い、飲みい歌い、やれやれ電車がないタクシーもこない、どうしようか、やれやれ弱った、やや、あそこにたまたま宿泊価格が大きく表示されて明朗会計で入り口が陰になって出入りが人目につきにくい宿泊施設が、ささ、風邪をひいてはいけない、なんて、ひと気のない、暗い場所へと誘うハラショーなワザ。 僕は、この十年間、高級な車が手にはいるくらいの金額をつぎ込んだけれど、とうとうアフターの夢叶わず、おかげで、こないだの日曜の夕方はひとりで『アバター』、今だって、洗濯物でいっぱいになったカゴの横で乾かずに湿ったままのシャツを着て、レベッカの「ムーン」を聴きながら、ひとり、

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  • 密室にとじこめられてます - Everything you've ever Dreamed

    1月16日17時半。14時半から実家の書斎にとじこめられている。外出間際に物音がしたので書斎に入ったら、そのままドアが壊れて外に出られなくなった…。書斎代わりにつかっている小さな部屋でカラダが抜けられる窓はない。六畳間で南にドア(壊れてあかない)、北に窓(鉄格子があってでられない)、東が壁、西にクローゼット。 携帯は部屋の外、電源と繋がっていないノートPC(バッテリー残一時間半/無線LANでインターネット接続は可能ですが電波が微妙)、デジカメ(バッテリー微妙)、プラスドライバー、仕事で使っている部屋なので定規やペン、紙といった一式の筆記用具が手元にあります。いい脱出方法はありますか?寒い。 18時追記。パソコンから現状を家族の携帯にメール。「家族で中華街で夕会だから帰りは早くて22時くらいになる」とのこと。近隣在住の親族は中華街事をしている模様。僕はどうやら家族に含まれていないようだ

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  • オヤカタサマーはかく語りき - Everything You’ve Ever Dreamed

    ひと昔前なら、あの言葉を耳にするだけで身をひき裂かれるような気持ちになったものですが、時が経つ、というのは不思議なもので、雨が降って流れとなり大地の岩を削るように、言葉のもつ鋭い角も時の流れに削られ緩やかに丸くなるらしく、今はもう、あの言葉に触れても私は別人のように穏やかで、自分の変貌に笑ってしまいそうになるのですが、時折、当時の、黒っぽく、ざわざわした感じはなんだったのだろうと、まったく関係のないタイミングで、たとえば蕎麦屋でウドンにするかソバにするか思慮しているときに、振り返るように私は考え分析をし、あれは嫉妬や妬みといわれる感情だと思い当たり、確かに当時の私は些細なことに打ちのめされ、実際はそうでないのに世の中から全否定されたような気分になっていて、世の中の、私を笑うもの蔑むものはもとより、支えてくれるもの、信じてくれるもの、さらには無関係なものまで、すべてを妬み激しく憎悪する一方、

    オヤカタサマーはかく語りき - Everything You’ve Ever Dreamed