書誌情報:東京大学出版会,iv+260+viii頁,本体価格2,600円,2006年9月15日 学歴と格差・不平等―成熟する日本型学歴社会 作者: 吉川徹出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2006/09/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 46回この商品を含むブログ (21件) を見る - 本書は教育社会学者による計量社会学(計量社会意識論)分析による学歴社会論である。現代日本においては意識においても実態においても学歴による格差・不平等が存在する。このことを検証しようとしたのが本書である。現代日本は「親としての学歴観の視界が,自分の前の世代から自分の次の世代まで,このようにひとつの教育制度内におさまるのは,じつは明治以降,初めてのこと」(51ページ)である。これは,たとえば自分は大卒だが親は旧制中学卒業だったりのように異なる教育制度が混在していないことを指している。