書誌情報:法政大学出版局,267頁,本体価格3,000円,2013年1月10日発行 ビールを〈読む〉: ドイツの文化史と都市史のはざまで 作者:貴史, 森,幸一, 藤代発売日: 2012/12/27メディア: 単行本 - ビールは飲んでなんぼだ。読んでいい気分になるわけではないが,毎日飲むビールもどきも味わい深くなる。ドイツビール紹介本でも飲み歩き記でもない,ドイツ地ビールの歴史的解読本である。飲欲と知欲をそそる。 ニュルンベルク,ヘアフォート,アインベック,デトモルト,バンベルク,ブラウンシュヴァイク,ゴスラー,レーゲンスブルク,ナウムブルク,バート・ケストリッツ,ケルン,フライジング,ベルリン,フルト・イム・ヴァルト,ミュンヘンという諸都市と地ビールの現代と過去との往還物語がある。 地ビールのロゴやコースター,酒場やゆかりの建物の写真も多い。白黒なのが惜しい。評者が唯一行ったことがある