先頃イギリスでキャスパーというネコが話題になった。このキャスパー君(キャスパーというのだから雄・・・)、毎日定期バスに乗ってあちこち旅行に出掛けていたという。ネットではバスにちょこんと乗り込む愛らしい姿が公開されていた。 残念ながらバイクに轢かれて死んでしまったということだが、このニュースを聞いてマル島のトバモリー蒸留所にいたトディというネコを思い出した。このトディ君も、とくバスに乗って島内一周観光(?)に出掛けていたのだ。マル島はスコットランド西岸沖に浮かぶ、わりと大きな島だが、島のあちこちでトディ君は目撃されていたという。 スコットランドの蒸留所では昔からネコを飼うのが伝統だった。ウイスキーの原料となる大麦を食い荒らすネズミや小鳥を退治するのが目的で、このネコたちは“ウイスキーキャット”“ディスティラリーキャット”、あるいはネズミ(マウス)を獲ることから“マウザー”と呼ばれてきた。 残