自分自身を“優秀ではない”と考えていないか? 健康や知力や運を理由に、自分自身に弁解していないか? 大きく考えて自分のサーモスタットを前向きに修正すること。その考え方を探る。 ダビッド・J・シュワルツ『大きく考えることの魔術』(実務教育出版刊) 信念は、人生におけるサーモスタット(自動温度調節器)のようなものだ。その温度を上げるか下げるかによって、なしとげられるかどうかが決まる。 例えば、凡庸で何も優れたことのできない連中を研究してみればいい。彼らは、自分があまり優秀ではないと信じ込んでいるために、せっかくの人生からわずかなものしか受け取れないでいる。大きなことなどできないし、自分は重要ではないと思っているため、周囲からも重要な人物ではないという刻印を押されてしまっているのだ。(p.7) タイトルにある「大きく考える」とは、いうまでもなく「小さく考える」の対極に位置する態度である。「小さく