ピーターソン国際経済研究所のエコノミストでFRBの勤務経験もあるジョセフ・ギャグノン(Joseph Gagnon)という人が提言したリフレ政策が、英米のブログ界でちょっとした話題になっている(Economist's View、デビッド・ベックワース、Free Exchange、Bill Woolsey、Economists for Firing Larry Summers、ブラッド・デロング、マシュー・イグレシアス、スコット・サムナー)。各ブログでの評価は概ね好意的で、デロングは冗談でエントリのタイトルを「ギャグノンをFRB議長に」としている。ただ、Free Exchangeは、ギャグノンの提言は経済学的に正しいとしても、政治的には実行不可能だろう、と述べており、サムナーやベックワースもその見方に同意している。 以下はその論文の前文の拙訳。 世界各国の政府と中央銀行は、2008年の金融危機