(英エコノミスト誌 2010年1月2日号) 日本は20年もの間、バブル時代のツケを払い続けている。 多くの日本人の脳裏には、好景気の思い出がまだ焼き付いている。呆れるような金額を支払ったゴッホやルノアールの絵。マンハッタンの超有名ビルの所有権。狂ったように働いて、週末には大挙してスキーリゾートに押し駆け、結局リフト前の行列で何時間も潰す羽目になったこと――。 ついにバブルが弾けた時は、まだそれとは分からなかった。1980年代最後の取引日となった1989年12月29日、株式市場は史上最高値を記録したが、その後に世界が大きな音を立てて崩れたわけではなかった。 翌年、日本のバイヤーは相変わらずクリスティーズのオークションで印象派の絵画に記録的な金額をつぎ込んでいた。不動産バブルが崩壊したのは、1991年になってのことだ。リーマン・ブラザーズのような破綻劇やバーニー・マドフのような詐欺といった、途
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