格差と教育の関係についてマンキューがクルーグマンに噛み付いた。 グレッグ君 所得の格差拡大を教育と絡めて考えるのは間違いだというここやここでのポール君の主張には首を捻ったね。彼に言わせれば、所得格差はオリガルヒの影響力増大が原因であり、所得の増加が例の上位1%に集中しているのがその証拠だというのだが、それが教育は無関係という話とどうつながるのか最初分からなかった。 そこでハタと気付いたのが、ポール君が教育の見返りは確定関数的だと暗黙裡に仮定している、ということなんだ。確かに、学校での1年が正確に収入の10%の増加につながるのであれば、教育期間を数年延ばしたところで中流階級から上位1%に移れるはずもない。 でも、教育は確率関数的だと考えた方が良いと思う。教育は個人所得の平均を上げるだけでなく、人生を通じた分布全体を変えてしまうんだ。教育は上位1%入りを保証するわけではないが、その可能性を高め