20数年に及んで公共放送のカメラの被写体になり続けて来たにもかかわらず、公の目にふれない、白髪(はくはつ)で背丈163センチほどの女性―エリザベス女王の『影武者』が存在することを「デイリー・テレグラフ」紙が報じた。 テレビの撮影班がエリザベス女王に関わる報道番組のリハーサルを行う際には、いつもこの女性、エラ・スラックさんを起用するのだという=写真(「デイリー・テレグラフ」紙より)。女王に似通った背丈とその容姿はリハーサル時の代役として完璧とされている。 現在69歳のスラックさんは、かつて英公共放送「BBC」のプロデューサーとして勤めていた。1988年に、テレビの撮影班と共に戦没者追悼記念日や議会開会式などの報道番組の準備をするにあたり、女王の代わりを務めたことから、自分の容姿がリハーサルに最適であることに気づいたとされている。 今はマン島在住ながら、国家的行事が行われる際にはわざわざ呼び出