[シントラ(ポルトガル) 27日 ロイター] - ノーベル経済学賞受賞者で、著名エコノミストのポール・クルーグマン氏は27日、欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏経済が「持続的に低迷」するなか静観姿勢を維持しているとし、日本型のデフレに陥ることを阻止する行動が必要との見解を示した。 クルーグマン氏は当地で開催されたECBフォーラムで、ユーロ圏が気がつかぬうちに日本型のデフレに陥る恐れがあると言明。「ユーロ圏にも米国にも、極めて危険な下振れ圧力は存在していない」としつつも、「日本にもそのような下方ダイナミクスはなかったが、日本は持続的なデフレ問題に直面している」と指摘した。