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ブックマーク / flaneur777.blog35.fc2.com (26)

  • 遊歩者 只野乙山 「おどん」を食う

    島根県松江の名物に「おどん」なるものがある、というのをウェブ上のどこかで見たことがある。確かおでんとうどんを合わせたもの、というか、おでんにうどんを入れたもののようである。そこでネットで「おどん」を検索したところ、松江商工会議所青年部のHPに「おどんとは」というちゃんとした定義があった。 それによると「おでん+うどん=おどん。飛魚(あご)出汁のおでんにうどんを入れたのがおどん。あっさりした出汁のおでんとうどんの相性は抜群です。お好みで、柚子胡椒を付けてべてみてください」とある。同HPにはおどんの画像もあって、土鍋におでんとうどんを合わせてあるものや、うどん用の器におでんとうどんを合わせて盛り付けてある場合もある。 なるほど、物のおどんは飛魚出汁でなければならないが、乙山流インチキおどんであるならば、粉末昆布と削り節の出汁であってもかまわないだろう。早速、粉末昆布と削り節で一番出汁、二番

    遊歩者 只野乙山 「おどん」を食う
    walwal
    walwal 2015/12/05
    「うどん」+「おでん」と聞くと、昔あった「どんでん」というダシの素が思い浮かぶ。
  • 遊歩者 只野乙山 ラフロイグ10年 シングルモルト(アイラ)

    今回はアイラのシングルモルト〈ラフロイグ(Laphroig)10年〉を飲んでみた。最も個性の強いモルトの一つ、人によっては「正露丸」だということを聞いていたので、できればミニチュアボトルとかハーフボトルで、などと思っていたのだが、探すのも面倒くさくなって通販で何かまとめ買いした中の一になってしまった。 ウェブ地図で確認すると、アイラ島の南海岸沿いにラフロイグ蒸留所があり、東に進むとラガヴーリン、さらに東にアードベック蒸留所があるのがわかる。現在の所有者はサントリー(正確にはサントリーの子会社であるビームサントリー社)であるのは周知のことだろう。いつものように蓋つきのテイスティング・グラスに注いでみると、浅めの琥珀色が美しい。ボトルデザインは古風でいい感じだ。 グラスからはまずスモーキー・フレーヴァーとピートの香りがして、次にアルコールの揮発に混じって蜂蜜と香草の香りがする。ドライフルー

    遊歩者 只野乙山 ラフロイグ10年 シングルモルト(アイラ)
  • 遊歩者 只野乙山 ジョニー・ウォーカー赤ラベル(ブレンデッド)

    ジョニー・ウォーカー赤ラベルは、バランタイン・ファイネストやホワイトホース・ファイン・オールドあるいはスタンダード・グラウスなどと同様に、日ごろよくお世話になっているブレンデッドである。今は1000円ちょっとで買える安物スコッチのような印象が定着してしまったが、むかしは4000円以上していた「特級」の高級スコッチだった。 色々飲んでわかったような口を利いている私(乙山)だが、実際のところ、1989年の酒税法改正後にしかスコッチをあれこれ飲むことはできず、酒の量販店が幅を利かすようになるまではほとんど手が出なかったように思う。今は多くのスコッチのアルコール度数を40度にそろえているようだけど、昔は43度前後だったのを知っている人は知っていると思う。 小さなグラスに注ぐと、まずアルコールの強い揮発臭が来る。有機溶剤の香りに、どこかフルーティさが混じっている感じ。かすかにスモーキーさを感じる。口

    遊歩者 只野乙山 ジョニー・ウォーカー赤ラベル(ブレンデッド)
  • 遊歩者 只野乙山 タリスカー10年 シングルモルト(アイランズ)

    今回はジョニー・ウォーカーやチェイベックの主要モルトとして高名な〈タリスカー〉の10年シングルモルトを飲んでみた。タリスカー蒸留所はスカイ島(Isle of Skye)における唯一の蒸留所だったが、とあるウェブサイトの情報によると同島に第二の蒸留所ができるかもしれないとのことである。昔、「ジョニー・ウォーカーの原酒」としてタリスカーとかカードゥがおまけで付いていたので飲んだことはあるが、もう味は忘れてしまった。 小さなグラスに注ぐと、何よりまず漂ってくるのはスモーキーさというか、ピート香と微弱なヨード臭である。アルコールの揮発臭にはどこか干しブドウのようなフルーティ―さを感じさせるものがあるかもしれないが、基は煙臭さではないか。口に含むと、アルコールのガツンとくる感じに加えて、舌に直撃するスパイシーさが来る。それらが去った後、舌に残るのはモルトの甘みなのだが、これがまたじつに控えめという

    遊歩者 只野乙山 タリスカー10年 シングルモルト(アイランズ)
  • 遊歩者 只野乙山 ザ・マッカラン12年 シングルモルト(スペイサイド)

    今回は〈ザ・マッカラン12年〉を飲んでみた。バーで何度も飲んだことがあるものはわかったつもりになっているせいか、どうしても後回しになってしまうが、マッカランは避けて通ることができないシングルモルトのような気がして、購入に至った。私(乙山)ごときがマッカランの由来を書く必要はないと思うが、同蒸留所がどこにあるかくらい確かめておきたい。 ウェブ地図で見るとマッカラン蒸留所はまさにスペイ川沿いで、エルギンという町をA941道路沿いに南下し、A95道路との交差点あたりに存在している。近所にはジョン・デュワー&サンズ蒸留所やアバラー蒸留所があるのが見える。クライゲラキ―というのもこのあたりだったのではないだろうか。小さなグラスに注ぐと、ドライフルーツのような香り、アルコールの揮発臭、ごくかすかにスモーキーさを感じた。 口に含むと、レーズンのような味わいに次いでハーヴを含んだモルトの甘みが来る。次に軽

    遊歩者 只野乙山 ザ・マッカラン12年 シングルモルト(スペイサイド)
  • 遊歩者 只野乙山 ネイキッド・グラウス(ブレンデッド)

    〈フェイマス・グラウス〉はなかなか良くできたブレンデッド・スコッチで、迷ったときにはこれ、という感じで間違いのないものだったように覚えている。いつか年代物も飲んでみようと思っていたが、いつの間にやら〈スノー・グラウス〉だの〈ブラック・グラウス〉なども出している。今回はそれらと違って〈ネイキッド・グラウス〉というのを飲んでみた。 ボトルを見ると、ラベルはなくガラスに雷鳥がデザインしてある。触ってみると盛り上がっているのではなく、へこんでいる。どんなふうに作ったのか不明だが、ガラスがまだ熱いうちに、雷鳥をデザインしたコテのようなものを押し当てたんだろうか、などと想像する。なるほどラベルがないから「裸のグラウス」ということなのだろう。 だが、ひょっとすると原酒に近いという意味で「そのままのグラウス」なのかもしれず、あれこれ考えるのもまた楽しい。栓もスクリュー・キャップではなくコルク栓を用いてなん

    遊歩者 只野乙山 ネイキッド・グラウス(ブレンデッド)
  • 遊歩者 只野乙山 フォート・ウィリアム(ブレンデッド)

    以前ニッカウヰスキー社(つまりアサヒビール社?)が所有者であるベン・ネヴィス蒸留所から出ている〈ネヴィス・デュー〉を取り上げたが、同蒸留所から出ているもう一つのブレンデッド・スコッチ〈フォート・ウィリアム〉を飲んでみた。あまりぱっとしないという情報を得ていたのである程度の予想はできるのだが、いったいどんなものだろう。 ラベルはおそらくベン・ネヴィス山と蒸留所を描いた絵が使われているが、正直あまり魅力あるデザインには思えない。ボトルの裏側には日語で何か書いてあるので、これも「日向け」のウィスキーということなんだろうけど、小売店でこれを見かけることはあまり(というかほとんど、否まったく)ない。小さなグラスに注いでみると、蜂蜜やアルコールの揮発臭はあるが、スモーキーさはほとんど感じられない。 口に含むと、かすかにハーブ香を含んだモルトの甘みとスパイシーな感じがする。若いグレーンのアルコール

    遊歩者 只野乙山 フォート・ウィリアム(ブレンデッド)
    walwal
    walwal 2015/06/25
    私も飲んだことあるけど、値段なりの印象。決してマズくはないのだけど……
  • 遊歩者 只野乙山 ブラックボトル(ブレンデッド)

    今回は〈ブラックボトル〉を飲んでみた。以前から某酒の量販店でも見かけることがあって、存在だけは知っていた。以前なら「別に飲まなくてもいいか」という感じだったが、今は個人的理由で飲まなくてはいけないものになった。心境の変化ではなく、状況の変化ともいうべき時期に来ていて、周囲の変化に押し流される感じで、自分も変わらざるを得ないのだ。 梱包から取り出して「あっ」と思った。ボトルデザインがまるで違っているではないか! 以前はポット・スチルの形をした緑色のボトルだった。2014年出版の「物の」*でも緑のボトルの写真が載っている。ということは、当につい最近リニューアルされたということなのだろう。デザイン的には以前のほうが良いが、ブラックボトルなんだからこれでいい、のだろう。 物のによると、ブラックボトルが誕生したのは1879年だが、20世紀半ば過ぎにはブランド権を売却し、他社がブラックボトルのブ

    遊歩者 只野乙山 ブラックボトル(ブレンデッド)
  • 遊歩者 只野乙山 ベイリー・ニコル・ジャーヴィー(ブレンデッド)

    今回は名前だけは知っているが飲んだことのないブレンデッド・スコッチの代表的な一ともいえる〈ベイリー・ニコル・ジャーヴィー〉(以下BNJ)を飲んでみた。物の*によると、BNJはスコットランドの詩人で作家のウォルター・スコットの書いた作品に登場する架空の人物だそうである。スコッチ・ウィスキーの名前は文豪の名前や作品名にちなんだものがあり、詩人の名前そのままの〈ロバート・バーンズ〉や登場人物名の〈ロブ・ロイ〉などがよく知られていると思う。 BNJは19世紀末に発売されたがいつしか生産中止になって、長い間幻のウィスキーとして知られていた。現在入手できるのは、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン傘下のグレンモーレンジー社が出しているもの。元々のブレンドにグレンモーレンジーが使われていたのか定かではないが、グレンモーレンジーをはじめグレンマレイなど8年以上熟成されたモルトとグレーンの原酒が10種類ほどブ

    遊歩者 只野乙山 ベイリー・ニコル・ジャーヴィー(ブレンデッド)
  • 遊歩者 只野乙山 ボストンクラブ二種

    キリン・ディスティラリーの製品で印象に残っている一として〈NEWS〉というウィスキーがあった。非常に低価格なのにあっと驚く華やかな甘さと香りがあり、何度か買ったことがあるほどである。現在では販売されていないけれど、その代わり〈ボストンクラブ〉を入手することができる。以前飲んだことはあるがほとんど味の記憶がないので、このたびしっかり味わってみようと購入に至った。 以前は一種類しかなかったのに、「豊醇原酒」と「淡麗原酒」の二種類がある。これはおそらく、サントリーの角瓶にも三種類あるように、コクを求めたものと、飲みやすさを求めたものを分けて出そうということなのだろう。来は一一記事でいくのを常としているが、今回はボストンクラブ兄弟をまとめて書いてみようと思う。 まずボストンクラブのオリジナルを継承していると思われる「豊醇原酒」から飲んでみよう。ボトルの裏ラベルには「豊醇原酒は、ヘビーピートモ

    遊歩者 只野乙山 ボストンクラブ二種
  • 遊歩者 只野乙山 ウシュクベー・リザーヴ(ブレンデッド)

    名前だけは知っているけれど飲んだことのないウィスキーを、これからは意識的に飲んでいく心づもりである。多少お金はかかるかもしれないが、そのウィスキーの味を知っているという事実が重要で、その経験は必ずや後に私(乙山)を支えてくれることになると信じている。ロハで情報を得ることができないのは世界共通のルールだけど、ウィスキーは楽しませてくれるという見返りがあるだけありがたい。 今回は〈ウシュクベー・リザーヴ〉を飲んでみた。物の*によると、「ウシュクベー」とはゲール語で「生命の水」を意味し、ウィスキーの語源であるという。ご存知の方も多いと思うが、ウィスキーの名前としてこれほどそのものずばりを言い表したものは他にないかもしれない。微妙に高いウィスキーは己の庶民的金銭感覚からすると「飲まなくてもいいか」とすぐさま保留されてしまうのだが、今はその時ではない。飲むべきなのだ。 ウシュクベーは、元々はシング

  • 遊歩者 只野乙山 ホワイト&マッカイ スペシャル(ブレンデッド)

    シングルモルト・ウィスキーが流行だけど、ブレンデッドも好んで飲んでいる。というか、家ではもっぱらブレンデッドばかりといってもいいほどである。ハイボールが流行するずっと以前から、こちとらスコッチ・ソーダを飲んでいるわけで、何をいまさら、という感じがしないでもない。ちなみにハイボールが流行する以前はだれも「ハイボール」なんて言わなかったと思う。口にするのが気恥ずかしくなるような類の言葉だったのではないか。 バランタイン・ファイネストとホワイトホースを駅前のスーパーマーケットで入手でき、実際、この二のソーダ割りでじゅうぶんなんだけど、たまには別のも飲みたくなる。今回は某酒の量販店で〈ホワイト&マッカイ スペシャル〉を購入した。まだ記事にしてないはずなので好都合である。そういえばホワイトホースもまだ記事にしていなかったのではないか? あまりにも有名で身近な感じがするものは、つい後回しになってしま

    遊歩者 只野乙山 ホワイト&マッカイ スペシャル(ブレンデッド)
    walwal
    walwal 2015/01/27
    私も「ホワイト&マッカイスペシャル」は好きな銘柄のひとつ。
  • blog-entry-862.html

    サントリーオールドはわりと飲んだ記憶があるのに、どういうわけかリザーヴを飲んだ記憶はあまりない。おそらくこれは、単純に価格差が原因になっていたのではないかと思う。今では比較的安くなった両者だが、私(乙山)が飲み始めた頃はオールドが2800円、リザーヴは3200円ほどしていたのではないか。角瓶は1980円、ローヤルは4000円を超えていた、そんな時代である。 そもそもオールドが「憧れのウィスキー」で、ローヤルはもっぱら贈答用だったような時代、リザーヴはやはり高級酒で、ちょっと高級なスナックやラウンジで流通していたのではないかと思う。上司や先輩に連れて行ってもらった店で口にするくらいで、自分で買った記憶はないような気がする。今から思うとほんの少しの価格差だけど、その当時はおそらく手が出なかったのではないだろうか。 調べてみると、リザーヴは1969年の発売で、ちょうど1970年の大阪万博に合わせ

  • 遊歩者 只野乙山 バランタイン・ファイネスト(ブレンデッド)

    特に飲みたいウィスキーを決めていないとき、あれこれ迷ってしまったときなど、最終的に帰ってくるウィスキーというものがある。それは最終的に帰ってくるものだから常に売り場になければならないし、たいていどこに行っても入手できるものでなければならない。私(乙山)にとってそれはバランタイン・ファイネストかもしれない。 今でこそ1000円前後で入手できるバランタイン・ファイネストだが、1980年代後半の酒税法改正以前は3500円~4000円ほどしていた「高級酒」だった。いつの間にやらスコッチのアルコール度数が40度に統一されてしまったが、昔は43度前後のものが多かった。そして、その時代のスコッチはすべて「特級」と表示されていたのである。 サントリーオールドが2800円、リザーヴが3200円、ローヤルでは4000円超の時代であった。せいぜい背伸びしてオールドを買うのが精一杯で、輸入物スコッチは手が届かなか

    遊歩者 只野乙山 バランタイン・ファイネスト(ブレンデッド)
  • 遊歩者 只野乙山 シングルモルト山崎

    ふだん家ではウィスキーをソーダ割りなどにして軽く飲むのが好きである。ウィスキーもそんな高級なものではなく、ブラックニッカのいずれかとかG&G、サントリーホワイトなんかをその時々の気分で選んでいる。いいウィスキーを氷に注いでじっくり飲むのも当は好きなのだが、それをすると歯止めがきかなくなってつい飲み過ぎてしまうのだ。 話がいきなり変わるけど、この間から精神的にへこむことがあって、かなり苦しい思いをしていた。事の顛末もひどいもので、なんだか自分だけが貧乏くじを引き当ててしまったような結果になった。それが済んだかと思うと今度は上の前歯の付け根が腫れて、鎮痛剤を投与しないと我慢できぬ状態に。まったく、精神的苦痛の次は肉体的苦痛に襲われるという苦痛のフルコースで、まさに泣きたい思いであった。 おまけに歯にかぶせていた合金(アマルガム)が外れてしまうという始末で、歯科医に行くとあの例のドリルで歯を掘

    遊歩者 只野乙山 シングルモルト山崎
  • 遊歩者 只野乙山 新玉ねぎのアルミホイル焼き

    春になると色々べ物が出回るのが楽しい。冬の寒さで抑えられていた生命なるものが一挙に姿を見せる感じである。しかし筍をべ忘れたのはうっかりしていた。まだ間に合うだろうか。水煮でない筍を買ったらすぐにゆでなくてはならぬ。なので普段の帰りが遅くなる時間帯ではどうしても手が出せないのだ。アサリもそうで、遅い時間に買うと、どうしてもべるのは翌日になってしまう。 春キャベツというのもうまいもので、この時期以外に出回る普通のそれより柔らかくて甘い。これとホタテの貝柱を蒸し焼きにして塩だけでべると最高だ。アスパラガスも春がいちばん旨い。物によっては根元の皮を皮むき器(ピーラー)で取り除いてバター炒めなどにする。この間はこれと赤ウィンナーを炒めたものを記事にしたくらいだ。 例によって夜の9時と10時までの間に駅前のスーパーマーケットで買い物をして帰ることが多いのだが、ふと見ると新玉ねぎが並んでいるでは

    遊歩者 只野乙山 新玉ねぎのアルミホイル焼き
    walwal
    walwal 2014/04/28
  • 遊歩者 只野乙山 プレミアム角

    サントリー・ウィスキー、いわゆる〈角瓶〉シリーズは三種類飲んでみたが、一だけまだ飲んでいないのがある。〈プレミアム角〉というのがそれで、比較的最近発売されたけれど、価格が2000円近いので敬遠していた。以前はふつうの角瓶が2000円近くしていたわけだから、プレミアム角の値段に引くのもどうかと思うが、慣れというのは恐ろしいものである。 別に飲まなくてもいいか、と思っていたが、ある日コンビニエンス店でハーフサイズのプレミアム角が1000円で販売されているのを目にした。容量的にも都合がよく、ちょっと高いことは目をつぶって手に取り、迷いが生じる前にレジで会計を済ませてしまった。こういう場合、どうしようかな、などと考え込んでしまうことがあって、それはそれで楽しいものなのだが、できれば買わずに済ませようと思うものに迷いは禁物である。 ボトルに添付されている宣伝文句を見ると「角瓶ならではのバランスの取

    遊歩者 只野乙山 プレミアム角
  • 遊歩者 只野乙山 酢レンコン

    レンコンのてんぷらが大好きである。かなり以前、吉田拓郎のエッセイを読んだとき、〈ペニーレイン〉という店でおおいに飲みながらレンコンのてんぷらをうのだが、レンコンのてんぷらはいくらでもべられる、というような内容を目にしてからだろうか、いつのまにか自分もレンコンのてんぷらが大好きになってしまった。 立ち飲み屋では串かつでレンコンばかり頼み、しまいには「串を打たなくていい、レンコンだけ三つ揚げてくれ」などというものだから、立ち飲み屋の店員さんに「レンコンの人」などと言われるようになってしまった。新梅田堂街の立ち飲み串かつ屋〈松葉〉でも、ついレンコンの串かつばかりつかんでしまうという重症患者になってしまったのである。 そうは言うものの、自宅では揚げ物をやらぬと決めているのでレンコンのてんぷらをうことはできぬ。なのでもっぱらレンコンのきんぴらとか筑前煮などを作ってべているが、レンコンのて

    遊歩者 只野乙山 酢レンコン
    walwal
    walwal 2014/02/17
    レンコンは酢れんこんもいけるし、天ぷらもいける。私も大好きな食材。
  • 遊歩者 只野乙山 トレンチコートは古着で

    年間を通して最も寒くなるこの時期になると着てみたくなるのがトレンチコートである。だがどういうわけかトレンチコートに憧れてはいるものの、それを敬遠してきた。なぜそういうことになるのか自分でもよくわからないが、トレンチコートは自分には似合わない、という頑なな思い込みがあったのではないかと思う。 いくらトレンチコートといっても、たかがコートではないか。なんでそんなに有り難がるというか、ごたいそうに考えてしまうのだろう。なにもアクアスキュータムやバーバリーでなくたっていいじゃないか、偽物でじゅうぶん、いや偽物だからこそ、肩の力を抜いてさっと羽織って街を歩きたいものだ。新品である必要すらないと思う。 服によっては新品の新鮮さを存分に味わいたくなるものもあるけれど、トレンチコートは多少くたっと、よれっとしていたほうがいいような気がする。ただでさえごつい感じのいかにも軍服がルーツだと言わんばかりのデザイ

    遊歩者 只野乙山 トレンチコートは古着で
  • 遊歩者 只野乙山 ホワイトオーク・レッド

    ブラックニッカ・スペシャルがどこにも売っていないので、ネット通販で「六角瓶」という徳用サイズ(1920ml)をもとめたのだが、ついでに見かけたので購入ボタンを押してしまったのが江井ヶ嶋酒造の〈ホワイトオーク レッド〉である。以前同社の〈ホワイトオーク あかし〉を飲んで、なかなかいいウィスキーだと思った。 江井ヶ嶋酒造には廉価版のウィスキーとして〈ホワイトオーク レッド〉と〈ホワイトオーク ゴールド〉があるのだが、それらは一升瓶というウィスキーとしては珍しい瓶詰をしており、他には大型PETボトルなどになっているため、いささか購入を控えていたのである。PETボトルのウィスキーはなんだか風情がないような気がするのだ。 しかし今回、酒飲みとしては「ゆきてかへらぬ」道であるといわれる、大型徳用サイズのウィスキーを購入してしまった身としては、あまり格好を付けても仕方がない。むしろ、これを機会にこれまで

    遊歩者 只野乙山 ホワイトオーク・レッド
    walwal
    walwal 2014/01/29
    ほう。試してみるか。