江戸時代、医者になるのに特別な免許は必要なく、医者を表明すればその日から医者を名乗れる志せば誰もが医者という話がありました。 ヨーロッパでは中世から大学に医学部が設立され、そこで学んだ者(ラテン語の習得が不可欠でした)が内科医となり、本物の医師と認められたのとはずいぶんと違っていたのです。なお、外科の治療にあたる者は床屋医者と呼ばれ(刃物の扱いに慣れた床屋の兼業であり職人芸とされた)内科医より格下とされました。とはいえ、床屋医者の中からアンブロワーズ・パレのような整骨・外傷治療に長けた名医が輩出されたのですが。 さて、前置きが長くなりましたが、日本をおかしくしている原因の一つが、医者を志せばその日から医者ならぬ、エコノミストを表明すればその日からエコノミストという”エセ”エコノミストの存在を許している事でしょう。 http://diamond.jp/series/tsujihiro/100