「平田真夫/森山安雄の挑戦――ゲームブック『展覧会の絵』から小説『水の中、光の底』へ」平田真夫/森山安雄×岡和田晃(1/4)[2011年9月] ■特別寄稿 平田真夫インタビュー 平田真夫/森山安雄の挑戦 ――ゲームブック『展覧会の絵』から小説『水の中、光の底』へ 平田真夫(SF作家)/森山安雄(ゲームブック作家) × 岡和田晃(SF評論家/ゲームライター) ■はじめに 岡和田晃 東京創元社から連作小説集『水の中、光の底』を刊行された平田真夫さんにお話を伺います。 平田さんは本書が文芸書として初の作品集ということですが、1987年に森山安雄の名義で『展覧会の絵』というゲームブックを創元推理文庫から発表されており、それで平田さんを知った方も多いかも知れません。かくいう私もそうでした。ただ私個人はいわゆる「ゲームブック直撃世代」よりも少し後の世代で、94年頃から遡って、社会思想社の現代教養文庫や