12月1日、政府は約25年ぶり8回目となる皇室会議を開き、天皇陛下の退位日を2019年4月30日とする意見を決定した。この日程は安倍晋三首相と宮内庁とのバトルの結果のようだ。日本国憲法第9条の最後の守護者となった「平和の象徴」に対して、安倍首相はどんな態度で挑むつもりなのか――。 12月1日、政府は約25年ぶり8回目となる皇室会議を開き、天皇陛下の退位日を2019年4月30日とする意見を決定した。写真は、皇室会議に臨む議長の安倍晋三首相(奥中央)ら。(写真=ロイター/アフロ) 「改元の日はメーデー(労働者の日)ですよ」 「などてすめろぎは“平和の象徴”となりたまひし」(なぜ天皇陛下は“平和の象徴”になってしまわれたのか) 安倍晋三首相は、天皇皇后の「おことば」を聞くたびに、そうつぶやいているのではないか。天皇退位の日程が決まった。それを巡っても宮内庁と政治はバトルを繰り広げていたと、有識者