タグ

ブックマーク / gordias.hatenadiary.org (8)

  • 河野哲也「善悪は実在するか」 - G★RDIAS

    先日、友人結婚式に出席してきた。新婦から、両親への挨拶で、彼女は泣きながら「私は父に叱られてばかりでした。そんな父をうとましく思ったこともありました。でも、今は、あれが当の優しさだったと思います。お父さんありがとう。」と述べていた。高校時代に、彼女の父親との葛藤の相談を受けていた、私たち友人一同は、ハンカチを握って感動で涙をこぼした。 一方で、成人してから、父親が自分に行ったしつけが虐待だったと気づくこともある。あのときは、父は自分のために叱ってくれていると思っていたが、実はそのことにより、自分の中に別の問題が生じていることに、後から気づくのである。 両者は、当時に話を聞けば、「父親に叱られて、辛い。父親が怖い」と述べるだろう。しかし、数年後、両者はまったく別の過去の振り返り方をしている。前者ならば、父親の行ったことは、子どもに利益になっただろうし、後者ならば不利益になっただろう。また

    河野哲也「善悪は実在するか」 - G★RDIAS
    yomayoma
    yomayoma 2010/07/10
    実社会的な要素が大きく思われる「セクハラ」概念は道徳・倫理に直接するに大変な印象/行為の責任社会が善悪を実在化する。行為的な善悪
  • ワーキングプア3 〜解決への道〜 - G★RDIAS

    明日の夜、午後9時15分〜10時34分、NHK総合テレビで放映です。再掲しておきます。 http://www.nhk.or.jp/special/onair/071216.html 去年2回にわたって放送したNHKスペシャル「ワーキングプア」は、日で拡大する“働く貧困層”の実態を伝え、大きな反響を呼んだ。今回の「第3弾」では、海外にも取材を広げ、問題解決に向けた道筋を探る。 ワーキングプアの問題は、グローバル化が進む中、日と同じように市場中心の競争を重視する世界の国々でも、今や共通の課題となっている。非正規雇用が急速に拡大する韓国では、低賃金の生活に耐えきれず自殺者が続出している。世界経済の中心・アメリカでは、IT企業のエリートまでもが海外の労働者との競争に晒され、低賃金に転落している。 こうした国々では、問題解決に向けた対策も始まっている。米ノースカロライナ州では、地域全体で医療関連

    ワーキングプア3 〜解決への道〜 - G★RDIAS
  • 意識と〈私〉 - G★RDIAS

    なぜ意識は実在しないのか (双書 哲学塾) 作者: 永井均出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/11/06メディア: 単行購入: 4人 クリック: 77回この商品を含むブログ (50件) を見る 読了しました。とても刺激的で面白いだと言える。テーマは永井さんがずっとこだわっている「〈私〉」と「言語」のことである。それを、「意識」という面から切ってみた。チャーマーズの、例の「ゾンビ」の例を素材にして、チャーマーズ批判をしていくところはなかなか面白い。議論内容はと言えば、これまで永井さんがしてきた議論の枠内で進んでいくのだが、最後のあたりで、私の特権的な経験の再帰的自覚というものが、実はその特権性の消去を質とする「言語」によって可能となるという構想が出されていて、これはかなり刺激的であった。あとは、時間についての記述で、間違っているのではないかと思われる箇所があったので、これに

    意識と〈私〉 - G★RDIAS
    yomayoma
    yomayoma 2008/01/29
    永井均/「〈私〉」と「言語」
  • 西田幾多郎の生命の哲学 - G★RDIAS

    論文書きのために、次のを読んだ。 西田幾多郎の生命哲学 (講談社現代新書) 作者: 檜垣立哉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/01/19メディア: 新書購入: 3人 クリック: 43回この商品を含むブログ (28件) を見る なかなか面白かった。西田は、『善の研究』を読んでいたほかは、後期の全集などをぱらぱらと読むくらいだったから、このを読むことで西田の全体像を、いまっぽい枠組みで概観することができた。京都学派とのしがらみなしに西田を読める良いだと思う。 檜垣さんは、西田を生命の哲学として読み解こうとする。前半がとくに引き締まっていてクリアーである。後半はちょっと息切れしてるかなとか思うが、言いたいことは分かる。西田自身が後期・晩年は煮詰まっているのだろう。 檜垣さんは「生命」についてこのように言う。 生命は自らを展開させる力をもっている。生命は自己増殖し、自己展開し、進

    yomayoma
    yomayoma 2008/01/29
    「生命」
  • 戦後民衆精神史 - G★RDIAS

    現代思想2007年12月臨時増刊号 総特集=戦後民衆精神史 出版社/メーカー: 青土社発売日: 2007/12メディア: ムック購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (11件) を見る 『現代思想』臨時増刊号が、「戦後民衆精神史」という特集をやっている。戦後の思想文化芸術運動をささえた、サークルの動きを検証していて面白い特集になっていると思う。資料としても貴重なのではないだろうか。冒頭に、鶴見俊輔、吉隆明、金時鐘へのインタビューが掲載されている。 鶴見は例によって、歯に衣着せぬストレートな物言いで、たいへん面白い。こういう知性をもって高齢化するというのはうらやましいと思う。 日の社会は創造的な力を消していくね。これは大学の影響じゃないかと思うんだよ。日文化というのは大学出の人たちが作ったものじゃあない。・・・(中略)・・・断じて日は終わる。私はもともと親父と爺さん

    戦後民衆精神史 - G★RDIAS
    yomayoma
    yomayoma 2007/12/21
    「日本の創造」
  • 『なぜ意識は実在しないのか』 - G★RDIAS

    なぜ意識は実在しないのか (双書 哲学塾) 作者: 永井均出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/11/06メディア: 単行購入: 4人 クリック: 77回この商品を含むブログ (50件) を見る 永井均さんの新刊を入手。パラパラと全体を読んでみた。ある意味、非常にシャープな主張をしていて、刺激的なになっている。ただ、このシリーズ全体の特徴というか、講義形式はいまいち読みにくいとも言える。永井さんが問題にしたいことは、私もかつて彼と議論の応答をしているので、ほぼ完全に分かる。永井さんの出している答えの方角も、大きな異論はいまのところ思いつかない。再確認したのは、この問題設定それ自体はやはりヴィトゲンシュタインの手のひらの上だろうということ。永井さん自身は、たとえば私的言語の可能性についてのヴィトの解決は間違っていると断言していて、ヴィトの追随者ではないとしているが、私的言語とい

    『なぜ意識は実在しないのか』 - G★RDIAS
    yomayoma
    yomayoma 2007/12/01
    ウィトゲンシュタインの問題設定。
  • ロボットとの愛とセックス - G★RDIAS

    Love and Sex with Robots: The Evolution of Human-Robot Relationships 作者: David Levy出版社/メーカー: Harper発売日: 2007/11/01メディア: ハードカバー クリック: 115回この商品を含むブログ (7件) を見る 以前のエントリー「女性型ロボットへの性的欲望の未来」で、女性型ロボットとのセックスについてみなさんにお聞きしたが、今年の11月に、ずばりそれをテーマにした英語で出版されて、世界で評判を呼んでいるようだ。この著者は、人工知能の研究者で、人間とロボットのセックスはもうすぐ可能になるし、その先には、人間とロボットの結婚という事態が生じるだろうと言っている。それを最初に認めるだろうのは、米国のマサチューセツ州だろうと言う。そもそも、人間がロボットに愛情を感じるように、ロボットをプログラ

    ロボットとの愛とセックス - G★RDIAS
    yomayoma
    yomayoma 2007/12/01
    「セックス」「愛」の更なる相対化。現行制度との兼ね合いは、どうなんだろう。
  • 男化するweb世界 - G★RDIAS

    ウェブ進化論 当の大変化はこれから始まる (ちくま新書) 作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/02/07メディア: 新書購入: 61人 クリック: 996回この商品を含むブログ (2353件) を見る kanjinaiさんも紹介していた、梅田望夫「ウェブ進化論」を読んだ。これから先、もっとwebによって社会変革が起きていくらしい。と、どうも他人事で読んでしまった。 私はこっちの記事のほうが、肌身感覚にはあっている。 べつに「はてな」に限らず、個人的には「ブログ」というツール(ネットの遊び場)に手詰まり感を感じているわけです。自己表現として何かを世の中に出したいと思っている人間より、仲間と楽しく特定のサービスを使いたいと思っている人間のほうが圧倒的に多いわけで、そういう人はケータイ・コミュニケーションとかmixi(18歳以上)に行っている、ということでしょう。

    男化するweb世界 - G★RDIAS
  • 1