うつ病圏の治療では外来治療で決着がつく場合が多い。この確率は今も昔(SSRI以前)もあまり変わっていないのではないかと思う。 病状が悪く希死念慮が出てきたり、困惑~昏迷状態を呈してきて、外来ではどうにも治療が続けられない場合は、できれば入院治療した方が良い。入院治療すると会社や家庭から離れることができるので、「休養」と言う面で大きな違いがある。勤め人の場合、家庭療養だとなんとなく皆に「うつ病」という実感が伝わらず、家に居辛いということも実際にある。周囲の人には病気と言うリアリティが乏しいから。もともと、うつ病は休んでいるだけで徐々に良くなっていく面があるのである。 うつ病の人が入院治療を継続しているうちに、やがて良くなって外泊を試みるようになる。女性の場合だが、最初は家事では洗濯、掃除くらいはできたというのが多い。洗濯はできるけど、料理を作るのはまだきつかったとか。実は、料理はワンランク上
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