とあるフランス人に「典型的な日本の朝食は、ご飯、味噌汁、焼き魚……」と話していたら、その言葉を遮るように「朝食だよ、そんなに朝から食べられないよ! 単語を言い間違えてるよ!!」と言われたことがある。フランス人にとってはそれほど驚きだったようだ。朝食は国によってメニューも量も異なれば風習だって違う。各国で愛されているそんな朝食を、ちょっとのぞいてみよう。 サーモンはホテルのビュッフェで 北欧と呼ばれる4つの国は気候や地域柄、よく似た文化を共有している。その中でもスカンジナビア半島の西側に位置するノルウェーは、北大西洋の複数の海域に面していることもあり、サーモンやタラ、エビなど魚介の宝庫だ。とはいえ、朝からサーモンなどが登場するのはホテルビュッフェ程度。一般の家庭ではもっとシンプルな朝食が好まれている。 パンの上にシンプルな具材を載せる ノルウェーの一般家庭で見られる朝食は、薄く切った穀物パン