「朝食は、1日の活動のエネルギー源だから、必ず食べなければいけない」 西洋医学や栄養学では、こうした考え方が一般的である。昔のように、日の入りとともに就寝して日の出とともに起き出し、「朝メシ前」の一仕事をしてから食べる朝食にはたしかに意味があるし、必要なものであったろう。 しかし、現代では、食生活が個人によって千差万別で、夜の9時、10時に夕食をとるのも珍しいことではない。さらに深夜に就寝し、5~6時間の睡眠の後、寝ぼけ眼で起き出す。そんな朝、消化・吸収の役目をする胃腸はまだ目覚めておらず、人によっては前夜の飲食物が胃腸に残っていることもある。 現代の日本人を悩ませている生活習慣病は、高脂血症、高血糖(糖尿病)、高尿酸血症(痛風)、高塩分血症(高血圧)、高体重(肥満)など、すべて「高」がつく病気である。早い話が「食べすぎ病」といえる状態なのだ。 「食べすぎ病」にかかっている人たちの体が、「