「障害者」か「障碍者」か 「碍(がい)」を常用漢字に追加求め意見(1/2ページ)2010年4月5日11時40分 障害者ではなく障碍(しょうがい)者と書けるように、「碍」を常用漢字にしてほしいという声が高まっている。「改定常用漢字表」に関する試案をまとめた文化審議会国語分科会の漢字小委員会は、6月予定の答申に向けて詰めの作業に入ったが、追加字種の中で碍の扱いは焦点の一つとなりそうだ。 戦前は障害や障碍、障礙(しょうがい)(礙は碍の本字)が妨げの意味で使われた。戦後、碍は当用漢字にも常用漢字にもならず、障害が定着した。ただ、害は負のイメージが強く、最近は「障がい」を使う自治体が増えてきた。政府の「障がい者制度改革推進本部」も表記を見直し始めている。ちなみに日本の障害者に相当する表記は中国が残疾人、台湾が障礙者、韓国が障碍人などだ。 試案では、使用頻度が少ないといった理由から碍の追加は見送られた