先月28日、アメリカで無人の宇宙輸送船を載せたロケットの打ち上げに失敗した事故で、開発した企業はロケットが打ち上げからおよそ15秒後に推進力を失ったため爆破する措置をとったことを明らかにしました。 この事故は、先月28日、国際宇宙ステーションに食料や実験材料などの物資を運ぶ無人の宇宙輸送船を載せたロケット「アンタレス」が、アメリカ南部バージニア州にあるNASA=アメリカ航空宇宙局の施設から打ち上げられた直後に爆発、炎上したものです。 ロケットを開発したアメリカの企業「オービタル・サイエンシズ」社は、ロケットの残がいやデータを解析するなどして原因を調べています。オービタル・サイエンシズ社のこれまでの調査によりますと、ロケットは打ち上げからおよそ15秒後に何らかの異常が発生し、推進力を失って落下し始めたということです。このため、被害を最小限に抑えるため、地上からの指令でロケットを爆破する措置を