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現代において、文字を書くということは、コンピュータやケータイのキーを打つことと、ほぼ同義になってきています。そして、現代のコンピュータにおいて文字を扱うためには、文字コード、それもUnicodeの助けを借りるしかなくなってきています。でも、Unicodeは日本語に特化して作られたわけではないので、日本の文字を扱おうとした場合、色々とヤヤコシイ点があったりします。それらのヤヤコシイ点を、できるだけ平易に説明するこのシリーズ、第4回・第5回に引き続き、第6回も、漢字とUnicodeの関係です。 まずは「晴」(U+6674)のIVSを見てみましょう。 何だか妙な感じですね。同じ「晴」が<U+6674 U+E0100>と<U+6674 U+E0103>に、同じ「晴」が<U+6674 U+E0101>と<U+6674 U+E0102>に、それぞれダブって収録されているように見えます。実際そうなのです
前回のエントリーで書かせていただいたInDesignデータからの電子書籍化に伴う外字処理の問題について、文字コード・フォント関連について豊富な知識をお持ちの方々に関心を持っていただき、これをどうにかするための取り組みが始まりました。具体的にはものかのさん、moji_memoさん、市川せうぞーさんの面々で、ちょっととんでもないレベルの方々です。これに対して、publidge(出版デジタル機構)の深沢さんからも関心を寄せていただき、フォントメーカーの方にもアドバイスをいただく形で電子書籍の外字問題に対しての取り組みが始まりました。以下は現時点で判明している問題についての簡単なまとめです。いずれこれに関してはpublidgeから正式にどういった対策をとるべきかのアナウンスがあることと思われますが、すでにかなり「恐ろしい」事実が判明しているので、事前段階での告知の一翼を担う意味で書かせていただきま
tarosukeの日記にもコメントしたのだが、YEN SIGN問題の歴史的経緯は、あまり知られていないように思える。そもそも、情報処理学会コード標準化委員会が1965年1月28日に完成した文字コード案では、「¥」は0x24に収録する予定だった。ところが、1966年4月のISO/TC97/SC2 + CCITT/GM ALPパリ会議において、ISO 7ビットコード最終案の0x24は「$」に固定されてしまい、1967年12月22日にISO R 646として制定された。やむをえず日本側は0x5Cに「¥」を移し、JIS C 6220として1969年6月1日に制定した。一方アメリカは、1970年10月のISO/TC97/SC2ロンドン会議において、ISO R 646の0x5Cを「\」にするよう要求してきたが、日本はこれに反対、ISO 646の1973年7月1日改正においても、0x5Cを国内使用箇所と
概要 『漢字データベースプロジェクト』は、Unicode / UCS (Universal Multiple-Octet Coded Character Sets) によって符号化された漢字(CJK統合漢字)の情報交換・検索照合・分析に役立つ様々なデータベースを整備することを目的に、2003年度に日本学術振興会科学研究費補助金・研究成果公開促進費(データベース)の援助を受けて開始しました。 各種漢字データファイルは、GitHubにて管理されており、GitHubサーバから取得することができます。 ライセンスについて 本プロジェクトのデータは、GPLライセンスおよびMITライセンスにて配布しています。 GPLライセンスによる配布 IDSデータ(ids.txt) 説文解字注(六書音均表等を含む)データ 宋本廣韻データ 學生字典データ MITライセンスによる配布 上記以外のすべてのデータ(以下を含
文字コードについて説明しようとする場合、「例外を無視して単純化すると、厳密にはウソになってしまう」という罠に陥りやすい。矢野啓介『プログラマのための文字コード技術入門』は、平易な文章でありながら、そのような落とし穴を慎重に回避することに成功していると思う。 プログラマのための文字コード技術入門 (WEB+DB PRESS plus) (WEB+DB PRESS plusシリーズ) 作者: 矢野啓介出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2010/02/18メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 34人 クリック: 578回この商品を含むブログ (129件) を見る カバー・本文デザインはn-yujiさん(遠近法ノート)*1なので、組版に関しても安心。 この本には、「文字コードはなぜ複雑になるのか」という節が用意されており、著者は「文字コードを複雑化させる二つの理由」として、「過去の経緯の
WG 2ダブリン会議に持ち込まれた絵文字の提案 2009年4月21日火曜日、ここはイギリスのお隣、アイルランドの首都ダブリン郊外です。広大なキャンパスをかまえるダブリン・シティ大学の一画では、前日から11カ国のナショナルボディ(以下、NB)と2つの組織のリエゾンメンバー(連絡担当会員)が集まって、第54回WG 2会議が開かれていました。 大学の正門から真っ直ぐに延びた広い道を100メートルばかり行った突き当たりに、巨大なる工学部校舎が建っています。その建物の奥深く、2階にあるミーティングルームでは、先ほどから重苦しい空気が立ちこめていました。 ここで開かれていたのはWG 2の本会議ではなく、特定のテーマを扱うアドホック会議です。「Ad-Hoc Committee on Emoji Encoding」(以下、Emojiアドホック会議)。──そう、2月のUTC会議を無事に通過したGoogleと
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