<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2011年06月27日 (月)ここに注目! 「移民対策に手を焼く欧州」 EU・ヨーロッパ連合は、移民の急増に対処するため国境での審査の再開を認めることを決めました。移動の自由を保障したEUの理念に反するという批判の声も上がっています。二村伸(にむら・しん)解説委員に聞きます。 Q.国境での審査を強化するとはどんなことですか? Q.なぜ再開するのですか? 北アフリカの民衆の蜂起と政変、いわゆる「アラブの春」以降、ヨーロッパに不法入国する人が後を絶たないからです。チュニジアやエジプトでは独裁政権を倒したあとも生活はいっこうに良くならず、いぜん大勢の若者が失業したままです。このため地中海に浮かぶイタリアの小島には、チュニジアの政変後2万人以上の若者が次々と船で押し寄せました。 対応に苦慮したイタリア政府が他の国にも行ける短期の滞在許可を出した