このところ週刊誌などでは、「日中もし戦わば」的な記事が多 くなっています。これらの情報を踏まえて、中国が現在何を考え ているのか整理してみることにします。 2001年4月1日のことです。南シナ海北部の島である海南 島上空の公海上を米海軍所属の電子偵察機EP3Eが飛行してい たのですが、中国の人民解放軍海軍航空隊の戦闘機J─811が 異常接近し、空中衝突する事故が発生したのです。 このときブッシュ米大統領は、ホットラインで江沢民国家主席 と直接連絡を取ろうとしたのですが、江主席は逃げ回り、約8時 間にわたって電話に出なかったのです。 現場の暴走に上層部がパニックになり、思考停止に陥ったので す。おそらく江主席は、問題をどう処理してよいか分からず、幹 部を集めて対応を協議して、時間がかかったものと思われます。 実はこのとき米中間では緊張が高まっていたのです。1999 年のコソボ紛争でNATO軍
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