中東の窓 : 非常事態の延長（エジプト）
非常事態の延長（エジプト） 2018年06月25日 15:03 エジプトテロ al jazeera net とal arabiya net は、23日エジプト議会が、現在施行されているエジプト全土の非常事態を、さらに３カ月延長するとのシーシ大統領の決定に同意したと報じています。 現在エジプトで施行されている非常事態は、2017年４月に２つの教会での爆発事件で45名が死亡して以来、しかれてきた非常事態の５回目の延長になる由。 非常事態の下では軍、警察に大幅な権限が与えられ基本的人権も大幅に制約されることになります。 シーシは延長の理由として、非常事態を必要とした情勢が変わらないからとしている由（要するに、特にシナイ半島での大規模な掃討作戦にも関わらず、未だにＩＳをはじめとするテロリストの脅威が払しょくされていないから、ということでしょう）。 因みにシーシ大統領の再選後の内閣改造で、国防大臣と
中東の窓 : リビア石油の支配権はどちらに？
リビア石油の支配権はどちらに？ 2018年06月26日 12:00 リビア石油 リビアの石油地帯でhaftar将軍の部隊と、石油施設警備隊（これまでは統一政府支持）との間で、行きつ戻りつの戦闘が続いていたことは先にお伝えしましたが、どうやら再びhaftar将軍の部隊が 、この地域一帯の石油施設、積み出し施設を支配した模様です そして、haftar 軍の報道官は２５日、同地域での戦闘の集結を宣言するとともに、同地帯の石油施設の管理権を、従来のようにトリポリの支配する石油機構ではなく、トブルク議会の任命した石油機構に引き渡すと声明したと報じています。 これはhaftar 将軍の書面による命令に基づくものの由。 今後はトブルク側の石油機構の認めた船以外の、石油積み出しは禁止される由 http://www.alquds.co.uk/?p=961492 https://www.alarabiya.n
中東の窓 : ブーテフリカ大統領の5選出馬（アルジェリア）
ブーテフリカ大統領の5選出馬（アルジェリア） 2018年04月22日 18:21 アルジェリア中東関連 本日退院してきました（当初言われていたところより2日ほど延びましたが、どうやら初めから、そういうことだったらしく、特に難手術だったなどと言うことはありません。しかし、最近は尿石をとるところをモニターで見せてくれますが、体内にあんな大きな石を抱えていたとは驚きでした。 病院ではＴＶも専ら財務次官のセクハラ問題とか、国際問題では流石に北朝鮮とか、米国カラミの経済、米国内政治の話ばかりで、中東の話からは離れていたので、相当リハビリが必要な感じです。 特に5月の再診で結果を確認するまではアルコールは差し控えるようにとのことで、体からはすっかりアルコール分が抜けてしまうでしょうね。 ということで、先ずはマグレブ（中東政治の中心からはかなり離れるところ）の話から始めて、徐々に慣らし運転していきます
中東の窓 : 西サハラ問題（モロッコ、アルジェリアの対立）
西サハラ問題（モロッコ、アルジェリアの対立） 2018年04月06日 16:35 モロッコアルジェリア もう何十年来の問題ですが、また西サハラ問題で、アルジェリアとモロッコの関係が緊張した模様です。 西サハラ問題と言っても、日本ではほとんどなじみのない問題ですが、アフリカの大西洋岸で、モロッコとモリタニアの間にある砂漠の国？で、もともとはスペイン領でしたが、非植民地化の波に洗われ、スペインが1975年だったかに撤退した後、モロッコとモリタニアがその領有権を主張しましたが、アルジェリアに支援された現地住民（ということになっている）のポリサリオが独立を主張し、モリタニアが領有権を放棄してからは、モロッコとポリサリオ（とその支援者アルジェリア）の問題として、現在に至っている問題です。 西サハラの大部分はモロッコが実態的に支配していますが、ポリサリオは独立のための闘争を続けるとして、モロッコとアル
子ども兵２０７人を解放、最年少は１４歳 南スーダン
ラゴス（ＣＮＮ） 国連児童基金（ユニセフ）によると、内戦状態が続く南スーダンで１７日、武装勢力の戦闘員にさせられていた子ども２００人以上が解放された。同国南西部のヤンビオで武装解除の式典が開催され、男子１１２人、女子９５人が自由の身となった。最年少の子どもは１４歳だった。 ユニセフは今年に入ってすでに５００人以上の子どもを解放し、今後数カ月でさらに１０００人前後を帰還させる計画だ。 南スーダンは２０１１年にスーダンから分離、独立したが、１３年から内戦状態に陥った。ユニセフによれば、約１万９０００人の子どもが政府軍や反政府勢力の戦闘員にさせられている。 ２月の式典で解放されたジョージさん（１７）は１５年に武装集団に拉致され、無理やり盗みや強姦、殺人をさせられていた。ユニセフに「どれもやりたくはなかったが、従わなければ殺されると思った」と語った。 ユニセフ・南スーダン事務所のムドエ代表はＣＮＮ
上ヌビア(現在のスーダン)に、かつてエジプトが支配していた時代の地名の名残があった
現代エジプトにも古代エジプトの時代の地名が残っている場所があるが、お隣の国にも残っているというのは面白い。 その地名はセデインガ(sedeinga)。元の地名はフウト・ティイ(ティイ王妃の家)で、第18王朝アメンヘテプ3世の王妃ティイに捧げられた神殿跡が残っているという。ティイ→セディになって、語尾に-ngaがついた感じだろうか。 グーグルマップで見てみると、ナイル川沿いの畑の中に遺跡があり、遺構の残りはあまりよくないが、なんとなくおもかげは残っている。そして面白いのが、近くを探してみるとピラミッド群が見つかる。調べてみると、第25王朝のタハルカ王によって神殿が修復され、その時代まで敬意が払われていたのだという。ピラミッドは全部で35。エジプトを真似て作られたヌビアのピラミッド群はみな小型で、それぞれ高さは7mほどしかない。 場所は、クシュ王国時代の首都メロエから北へ720km。 ヌビアの
中東の窓 : リビア南部のＩＳのアルジェリア等に対する脅威
リビア南部のＩＳのアルジェリア等に対する脅威 2018年03月05日 15:43 ＩＳアルジェリア リビアのＩＳが、海岸の都市シルトから放逐された後、南部でその再構築を図っていて、リビア等の脅威となっているという報道は、何度もお伝えしたと思いますが、al arabiya net は、彼らがアルジェリアにとっても重大な脅威になっていると報じています。 記事の要点は次の通りですが、これまでにも彼らはチュニジアやエジプトの現実の脅威となっていたところ、南部の砂漠で隣接するアルジェリアにとっても脅威となることは十分考えられます。 要するに、ＩＳは今や北アフリカ諸国共通の重大な脅威となったということでしょうね リビアのＩＳがシルトでの敗北後、再建を図ろうとしていることに対して、隣接国のアルジェリアは重大な関心をもって見守っている。 この点に関し、リビア当局は、ＩＳはアルジェリアを含む隣接国を含めた積
南スーダンに飢饉再来の恐れ、人口の半数近くが極度の飢え
南スーダン・アウェルにある「国境なき医師団（MSF）」の医療施設で、極度の栄養失調に苦しむ子どもに授乳する母親（2016年10月11日撮影、資料写真）。(c)AFP/ALBERT GONZALEZ FARRAN 【2月27日 AFP】内戦下の南スーダンでは、人口の半数近くが極度の飢えに苦しんでおり、しかも飢饉（ききん）の発生が危惧されていることからさらに多くの人の食料が尽きる恐れがあると、同国政府および国連（UN）機関が26日、警鐘を鳴らした。 南スーダンは1年前にも、長引く内戦の影響により飢饉に見舞われた。同国統計局は、今年は農作物の減産期に入る前でさえ、食料不足に悩む人の数が4割増える可能性があると警告している。 飢饉とは、食料不足が原因で命を落とす人が出始める状況を指し、昨年には約10万人がその影響を受けた。収束が宣言されたのは、同年6月だった。 同局は声明を出し、深刻な食料不安に直
食料配給行事に数百人の女性殺到、15人死亡 モロッコ
【11月20日 AFP】モロッコ西部沿岸の観光都市エッサウィラ（Essaouira）近郊で19日、食料の配給に大勢が殺到し、女性少なくとも15人が死亡、5人が負傷した。当局と目撃者らが明らかにした。 事故が起きたのは、エッサウィラから約60キロのシディブラアラム（Sidi Boulaalam）。最大都市カサブランカ（Casablanca）在住で同域出身の著名な慈善活動家が毎年行っている、小麦粉の配給行事だった。 ある目撃者がAFPに語ったところによると、会場には数百人の女性が殺到していたという。やはり現場に居合わせた医師は、死者は全員女性で負傷者は10人、うち2人が重体だとしている。 活動家らが運営するフェイスブック（Facebook）上の「エッサウィラ・オンラインTV（essaouira en ligne tv）」に投稿された画像には、市場が設けられた広場に集まった大勢の人々に交じって、
カラフルな塩が産まれる「地球っぽくない場所」ジェリド湖｜世界の凄い場所を調べるお
サハラ砂漠北部、北アフリカ最大の塩湖であるジェリド湖。現地風に言うとショットエルジェリド。塩湖と言っても水がたまることはほとんど無い。微生物やミネラルの具合でいろんな色の塩の山ができるのがこのジェリド湖である。地球とはおもえない不思議な風景は「スターウォーズ」のロケ地として選ばれたほど。
エジプトで列車同士が衝突、37人死亡
エジプト北部アレクサンドリアで起きた列車衝突事故の現場に集まる人々（2017年8月11日撮影）。(c)AFP 【8月12日 AFP】（更新）エジプト北部の地中海（Mediterranean Sea）沿岸都市アレクサンドリア（Alexandria）近郊で11日、列車同士が衝突し、少なくとも37人が死亡、123人が負傷した。同国保健省が発表した。 国営テレビが運輸省職員の話として伝えたところによると、故障により線路上に停止していた列車に、別の列車が衝突したとみられる。 エジプトでは鉄道事故が相次いでおり、2012年11月には児童らを乗せたバスに列車が突っ込み、子ども47人を含む51人が死亡する事故も起きている。(c)AFP
中東の窓 : エジプト治安状況（ファイユーム等）
エジプト治安状況（ファイユーム等） 2017年07月24日 15:27 エジプトテロ エジプトのファイユームでは、確か先日ムスリム同胞団過激派の襲撃で警察に死傷者が出ていましたが、内務省及び警察の発表によると、23日同地で、治安部隊が過激派5名を殺害したとのことです。 それによると、治安当局は過激派がファイユームの訓練基地でテロリストの訓練を行っているとの情報を得て、捜索していたところ、現場で銃撃を受けて、、銃撃戦となり、5名のテロリストを殺害し、多数の武器等を押収した由 また、ほゞ同時にギザとシャルキヤ県でも過激派の訓練基地を捜索し、複数のテロリストを逮捕した由 http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2017/07/23/مصر-مقتل-8-إرهابيين-في-مواجهة-مع-الشرطة-بالفيوم-.html
中東の窓 : シナイ半島での衝突（エジプト）
シナイ半島での衝突（エジプト） 2017年07月07日 21:16 エジプトＩＳ シナイ半島の北部ラファアでの武装集団と軍との衝突は先ほど報告しましたが、その後更新されたal arabiya net によると、エジプト軍報道官によると、この衝突ではエジプト軍側に26名の死傷者が出たが、攻撃してきたグループも40名の死者を出したとのことです（もっとも部族等の情報では、死者25名の由） 記事によると、テロリスト側は12台の4輪駆動車と数十台のオートバイで、特殊部隊の検問所を襲撃し、自爆車の攻撃の後で銃撃戦になったよし。 自動車のうち6台が破壊された由。 https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2017/07/07/-مصر-مقتل-10-عناصر-من-الجيش-بهجوم-انتحاري-شمال-سيناء.html 何しろ
中東の窓 : カイロでの道路爆弾の爆発（エジプト）
カイロでの道路爆弾の爆発（エジプト） 2017年06月18日 14:19 エジプトテロ al qods al arabi net は、カイロの南の自動車道路わきに仕掛けられた道路爆弾が、治安部隊の輸送車が通りかかった時に爆発して、警察の士官1名死亡し、4名が負傷したと報じています。 （ということはリモコンによる爆破でしょうか？） 記事には爆発の日時等は触れられていませんが、道路が非常にすいていたというところを見ると、18日の未明の事件でしょうか？ 警察の爆発物専門家が付近を詳しく調査するとともに、第2の爆発物がある可能性に備えて、付近一帯は封鎖された由。 さらに、現場から交通の少ない事をいいことに、犯人（複数）が逃げるのを見たという目撃証言があることもあり、犯人たちを追跡するために、カイロへ通ずるすべての主要道路が閉鎖された由 http://www.alquds.co.uk/?p=7392
ソフトイスラムの国ならではのデモ？！（こんな内容のデモは初見参だけど）: ～徒然なるままに＠チュニジア Vie en Tunisie～
ダンナの仕事の都合で2007年6月～2011年4月頭までサウジアラビア（首都リヤド）住まい、 やっと日本に戻ったと思ったら今度はチュニジアに転勤！ ジャスミン革命後の新生チュニジアの様子を、 そして生活状況を主婦の目線からつらつら（ガンガン？！）書いて行く予定です。 2013年4月末日本に帰国、今は積み残し日記などをアップしています。 本当は他の事をアップしたかったんですがチュニジアのメディアが何も反応していない・・・ ルモンドやハフィントンポスト、英語のサイトにはこのデモの様子がたくさんあるのに。 まぁ、あまり大っぴらに書きたくないのかも知れません。考えようによっては”恥ずかしい”話だから？？ サウジ同様チュニジアの『妙なニュース』はさっさと翻訳されますねぇ→日本語のニュース お題：ラマダン中に食べる権利を求めるデモ 革命以降デモがあまりにゴロゴロ起きるので「あぁまたか」とロクに気にも留
中東の窓 : コプト教徒に対するテロに対する反撃（エジプト）
コプト教徒に対するテロに対する反撃（エジプト） 2017年05月27日 10:23 エジプトテロ メニアにおけるコプト教徒に対するテロは昨夜お伝えしましたが、アラビア語メディアを読む限り、現在まで犯行声明等は出ていない模様です。 事件に関して、シーシ大統領は「エジプト国家」に対する挑戦であるとして、どこにあろうがテロリストの訓練基地等を攻撃すると表明するとともに、さっそくエジプト国境に近いダルナを空爆しました。 アラビア語メディから取りまとめたところ次の通り ・シーシは26日、事件後一部の閣僚を集めた国家安全保障会議を開催した。 その直後にＴＶで、テロリストはシリアとイラクでの活動を終了し、彼らの活動はエジプトに移ってきたと声明し、彼らの目的は宗派間対立を惹起して、エジプト国家を崩壊させることにあると強調した。 大統領はシリア、イラクから多くのテロリストがシナイ半島やリビアに帰ってきたと強
中東の窓 : メニア・テロに対するエジプトの報復とその反響等
メニア・テロに対するエジプトの報復とその反響等 2017年05月28日 10:49 エジプトリビア コプト教徒に対するテロとエジプトの報復爆撃に関する関連情報、次の通りです ・エジプト空軍は27日も2日連続でリビアの過激派拠点を空爆した。 この空爆にはハフタル軍が協調し、その戦闘機も攻撃に参加した由 ・これに対して、攻撃されたダルナの殉教者評議会は、同地のＩＳはすでに追放されており、ダルナはエジプトでのテロとは関係ないのに、攻撃され、多数の民間人が死傷したとエジプトを非難するとともに、ハフタル軍の行動は国家に対する反逆行為であると非難した由、 また、評議会は、そもそもＩＳをダルナから追い出した際、これに対して何の攻撃も加えずに無事な撤退を許したのはハフタル軍であったと非難した由 （最後のところは、確かかなり前になるが、事実関係として報告したかとも思う。現在のダルナの状況は不明だが、もしかす
中東の窓 : コプト教徒に対するテロ
コプト教徒に対するテロ 2017年05月27日 20:52 エジプトテロ コプト教徒に対するテロに関し、その後の報道、今のところ極めて断片的ながら次の通り ・ＩＳは27日、メニアにおけるコプト教徒虐殺に関する、犯行声明を発した。 それによると、ＩＳの治安部隊の兵士がメニア県の県都の西で、コプト教徒の乗った車を待ち伏せ攻撃し、彼らを殺傷したほか、一台の車を焼いたとしている由。 またＩＳのアマク通信も、ＩＳがコプト教徒を攻撃したと伝えている由 テロの犠牲の死者はその後29名に上ったよし（当初の報道では28名） ・他方エジプト空軍は、26日早速、リビアのダルナを6機で攻撃したが、エジプト政府のＴＶは、エジプト軍は27日もテロリストの訓練基地を攻撃していると伝えている由。 ただし、現在のところ、それ以上の情報はない由。 https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-w
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く
NO4599 6月11日 『カダフィ子息サイフルイスラーム釈放』
マラケシュで再開発計画、歴史的書店群にふたたび移動迫る
