シリア内戦の戦闘行為が12日、停止した。ジェレミー・ボーウェン中東編集長が、破壊されつくしたアレッポの旧市場から報告する。
シリア北部アレッポの反体制派支配地域で、空爆の後、赤ちゃんを抱いてがれきの中を逃げる2人の男性(2016年9月11日撮影)。(c)AFP/AMEER ALHALBI 【9月12日 AFP】5年に及ぶ内戦が続くシリアでは、12日の日没から米露の仲介による停戦が発効する予定だが、反体制派の主要拠点で激戦が続く北部の都市アレッポ(Aleppo)とイドリブ(Idlib)では直前の週末にも空爆が相次ぎ、合わせて少なくとも民間人ら74人が死亡した。 在英NGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によるとアレッポ(Aleppo)では11日、停戦発効が24時間後に迫る中、政府軍が反体制派の支配地域に空爆を行い、民間人6人が死亡、30人が負傷した。 反体制派が掌握するアレッポ東部は先週、政府軍によって再び包囲され、食料の搬入が一切できなくなっている。
アレッポの政府軍による再封鎖に関する解説記事 2016年09月06日 17:26 シリアロシア アレッポでは反政府軍(ファタハ軍)が政府軍による、反政府支配地域の封鎖を解除したものの、政府軍が市の南西部だったかの、軍事学校地帯(写真で上から空軍技術学校、砲術学校、装備学校)を再占領し、再度反政府支配地域を封鎖した動きについて、al jazeera net は、ファタハ軍が同地域を占拠して封鎖を解除した後、第4の作戦としていた、政府軍支配地域への侵入に躊躇していたので、政府軍は増援部隊を送り込み、ロシア機等の激しい空爆で、ファタハ軍を撤退させたと解説しています。 政府軍もアレッポの戦いで甚大な人的損失を被っているので、ファタハ軍が再度学校群地域を占拠して、封鎖を解除する可能性はあるが、ラマダン休みまでの休戦が実現しそうなので、時間的な余裕はない、ともしています・ このような解説の真偽のほどを
アレッポ情勢(シリア) 2016年09月08日 10:06 シリアロシア 矢張りシリアでは最大の焦点は、アレッポの戦いのようで、日本でも大きく報じられていましたが、政府軍ヘリからの塩素ガスの散布で、死者が出た模様です。 なお、シリアでの停戦に関する米ロ協議については、悲観論、楽観論が流れていましたが、8日のジュネー部で開催されるとの噂が流れていた、米ロ外相の協議については、ケリー長官は現地には赴かないとのことですが、政府間協議は継続しているよし。 ・化学兵器禁止条約機構は7日、アレッポで塩素ガスが使用された可能性が高いとの情報に重大な懸念を表明した。 6日アレッポのal sukkari地区で、攻撃ヘリから化学兵器が散布され、シリア人権網によると70名が窒息症状を呈し、女の子1名が死亡した(昨日だったの報道では200名条が窒息症状を訴えたとされていた)とのことで、同機構はガスの性質について明
アレッポの再封鎖 2016年09月05日 08:40 シリアロシア 北部シリアの情勢は目まぐるしいですね。 先日は自由シリア軍とトルコ軍のjarablus 等への侵攻がありましたが、今度は政府軍がアレッポ東部の再封鎖に成功したとのことです。 確か、この地域はかなりの期間政府軍の包囲下にあり、政府としては全アレッポを手中に収めるべく封鎖を強化していたところ、反政府軍が反撃して、市の南西部でアレッポに通じる主要道路を扼する地域を占拠し、一旦は封鎖を解除しました。 これに対して政府軍がそれを奪還すべく激しい戦闘が続いてきて、ロシア軍機や政府軍機も、この戦闘に集中して支援し、猛烈な空爆を行ってきました。 al jazeera net ,al qods al arabi net は、反政府軍責任者及びシリア人権網によると政府軍は(日時は明記していないが今朝のニュースだから、おそらくは4〜5の夜間か?
(CNN) シリア政権軍と反体制派の攻防が続く北部アレッポでこのほど、ドラム缶に火薬や金属片を詰めた「たる爆弾」が使用され、在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(SOHR)」によると少なくとも16人が死亡した。 27日にたる爆弾が投下された現場は反体制派の支配地域。25日にも同じ地域にたる爆弾が投下され、SOHRによると子どもを含む15人が死亡していた。27日の攻撃は、子どもたちの通夜に集まった人々を直撃した。 近くで通夜を撮影していたという活動家団体「アレッポ・メディアセンター」のメンバーは、上空のヘリコプターに気付いて地下の避難所に隠れた。外へ出た時には土煙が一面に立ち込め、遺体が散乱していたという。 この活動家によると、1発目のたる爆弾で参列者らが地下の避難所へ向かったとみられる。その入り口付近に2発目が投下されて被害が拡大した。 25日のたる爆弾で死亡した子どもの数は、アレ
シリア第2の都市アレッポで、政府軍による反体制派側支配地区に対する空爆の様子(2016年8月18日撮影)。(c)AFP/GEORGE OURFALIAN 【8月21日 AFP】戦闘や空爆が激化しているシリア第2の都市アレッポ(Aleppo)で過去3週間に300人を超える民間人が死亡したと、在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が20日発表した。 同監視団によると、政府軍による包囲を破るべく反体制派が大規模な攻勢を始めた7月31日以降の民間人死者は333人に上ったという。このうち子ども49人を含む民間人165人は、政府側が支配しているアレッポ西部への反体制側の攻撃で死亡。さらに168人は反体制派が支配しているアレッポ東部に対してロシア軍および政府軍が実施した空爆で死亡した。(c)AFP
シリア(アレッポ情勢等) 2016年08月17日 15:38 シリア国際機関 シリアに関するロシア等の動きについては先ほど書きましたが、この数週間アレッポを巡る戦いが熾烈になっていて、ロシア軍機等による犠牲者も急増している模様で、16日国連事務総長が、アレッポ情勢に対して甚大な懸念を表明し、米ロに対して大至急停戦に合意するように呼びかけたとのことです。 紛争当事者ではなく、米ロに呼びかけるというのも変なものですが、まあ、それが実情なのでしょう。 アレッポ情勢を中心として、シリア情勢について、次の通り ・国連事務総長は3日、このままいけばアレッポの情勢は類例のないような悲劇的状況になるとして、深刻な懸念を表明した。 事務総長は、アレッポの支配を巡る戦いは、住宅地に対するたる爆弾投下等の激しい攻撃を含み、児童を含む多数の住民の犠牲を招いていると指摘した。 事務総長はさらに、人道支援のために最低
アレッポの長期消耗戦(アラビア語紙の分析) 2016年08月10日 22:04 シリアロシア アレッポの戦いについては、反政府軍側が全アレッポの解放戦が始まったなどと豪語し、政府側は東アレッポの解除すら失敗したなどと主張している状況ですが、al qods al arabi net (パレスチナ系紙のネット)は、アレッポの戦いは長期の消耗戦になる可能性が高いとの分析記事を載せています。 記事の要点は次の通りですが、記事は、長期戦となる最大の背景として、政府軍、反政府軍共に十分な兵力を有していないとしているところは、非常に冷静な見方ではないかと思うので、取り敢えず参考まで アレッポでは激しい戦闘が行われているが、政府軍、反政府軍共に、短期間で決定的勝利を得ることは難しく、長期消耗戦となる可能性が高い。 アレッポでの戦いは、確かに同市が2012年に分割されて以来、最も激しく、今後の運命を決める重
シリア情勢(アレッポの戦い等) 2016年08月09日 17:37 シリアロシア シリア情勢につき取りまとめたところ次の通りですが、反政府軍(ファタハ軍)は、東アレッポの封鎖を解除した後、アレッポ全域の解放の戦闘の新局面に入ったとしていますが、ロシア軍機等政府側の圧倒的な航空優勢の下で、いかにして反政府軍が封鎖を解除し得他のか、またこれまでもこう着化していたアレッポ戦線で、その全域の開放などと言う戦略は、大胆すぎて、逆にロシア軍機等の餌食になるだけではないかとの疑念は残りますが、断片的ではありますが、アラビア語メディアから取り敢えずのところ・・・・ ・東アレッポの封鎖解除に成功した、反政府のファタハ軍は、アレッポ全域の解放を目指す新作戦の段階に入ったと声明した。 声明は反政府軍は、アレッポ攻略の兵力をかき集め、倍増させる予定としたよし。 更に、反政府軍は8日、アレッポの放送局等のコンプレッ
シリア・アレッポ郊外で、反体制派の制圧地区の奪還作戦を政府軍が試みる最中、破壊された建物から立ち上る煙(2016年7月26日撮影)。(c)AFP/GEORGE OURFALIAN 【8月9日 AFP】国連(UN)は9日、激しい空爆にさらされているシリア第2の都市アレッポ(Aleppo)が、過去4日間にわたって断水に見舞われ、最大で200万人が「破滅的」な状況に置かれていると警鐘を鳴らした。 国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)によると、ここ数週間アレッポで繰り広げられている激しい戦闘で、電力網が損傷を受け、市内全域に供給する水をくみ上げられなくなっているという。 ユニセフ・シリア事務所代表のハナア・シンガー(Hanaa Singer)氏は「アレッポの子どもたちと家族は破滅的な状況に直面している」と声明を出し、「熱波に見舞われている最中での断水により、子どもたちが水系感染症の甚大なリスクに
シリア情勢(東アレッポの封鎖解除?等) 2016年08月08日 09:39 シリアアルカエダ アレッポ情勢は、毎日書いている通り「流動的」で、現在でも間断的に戦闘が続いていますが、取り敢えず、アラビア語メディアの報じるところを取りまとめると ・反政府軍及び人権網等は反政府軍は東アレッポの封鎖を解除したと表明 ・政府軍はこれを否定し、反政府軍に重大な損害を与えたと主張 ・今回の反政府軍の作戦では前のヌスラ戦線が重要な役割を果たしたように思われるが、これらアラビア語メディアも反政府軍グループと聖戦主義者と分けて書くことが増えており、ヌスラ戦線を指してひいるやに思われること ・政府軍の方では、特殊部隊の准将及びヒズボッラーの現地高級指揮官が死亡と伝えられ、戦闘の激しさを物語っている 等が目につきますが、アラビア語メディアから取りまとめたところ次の通り ・反政府軍(ファタハ軍という名称で連合してい
シリアのアレッポで、政府軍による包囲が破れたとの報を受けて通りに出て喜ぶ住民ら(2016年8月6日撮影)。(c)AFP/THAER MOHAMMED 【8月7日 AFP】シリアの反体制派は6日、3週間にわたっていた政府軍による同国第2の都市アレッポ(Aleppo)東部の包囲を破ったと発表した。形勢は逆転され、ロシアの支援を受ける政府軍が守勢に回るかたちになる。 反体制側の諸派は7月31日、約25万人の政府軍によるアレッポ東部の包囲網を打ち破るべく猛攻撃を開始。今月6日に南西からアレッポに入る新しいルートを開くことに成功し、政府軍による包囲を破った。 在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は6日、アレッポでの7月31日以降の戦闘で反体制派と政府軍側の双方に合わせて500人以上の死者が出たと発表した。 同監視団は双方の具体的な
<シリア反体制派の拠点都市アレッポで、アサド政権側の政府軍の攻勢が激化している。市街地には30万人を越える住民が残っているが、多くの住民は脱出を考えることもできないほど追いこまれている> シリア北部の主要都市アレッポの東部は、アサド政権側に包囲されている。市街地は連日の空爆にさらされ、住民は恐怖と飢餓に苦しんでいる。 それでも、多くの住民は逃げようとしない。「誰も逃げることなんて考えない。考える余裕がないほど追い込まれているんだ」と、反政府活動家のアフマド(仮名)は言う。 シリア政府軍はロシア軍による空爆の支援を受け、反政府側の拠点に向けて進軍を続けている。アレッポ東部に残る住民は約30万人。抵抗を続ける反政府武装勢力の戦闘員は数千人だ。 【参考記事】地獄と化すアレッポで政府軍に抵抗する子供たち ロシアのショイグ国防相は、シリア政府と共にアレッポの民間人を救出する「大規模な人道作戦」を開始
シリア北部アレッポの郊外を戦車で移動する反体制派の戦闘員(2016年8月2日撮影)。(c)AFP/Omar haj kadour 【8月4日 AFP】ロシア国防省は3日、政府軍と反体制派の戦闘が激化しているシリア北部アレッポ(Aleppo)で、反体制派が有毒兵器による攻撃を行い、7人が死亡したと発表した。在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」も攻撃で死者が出たと報告しているが、ガスが使用されたかについては確認していない。 ロシア当局者が国営タス通信(TASS)に語ったところによれば、反体制派の武装組織「ヌーレディン・アルジンキ(Nureddin al-Zinki)」が2日、なんらかの「有毒物質」を搭載した兵器を反体制派が支配する地区から政権側の支配地区に向けて発射。これによって7人が死亡したほか、23人が呼吸障害や気道のや
シリア北部アレッポの反体制派支配地区と、政権側支配地区(奥)を結ぶ回廊(中央、2016年7月29日撮影)。(c)AFP/KARAM AL-MASRI 【7月31日 AFP】シリア政権とその支援国ロシアは30日、反体制派が支配するアレッポ(Aleppo)東部から、数十人の民間人や反体制派が「人道回廊」を通じて脱出したと発表した。ただ、現地の住民や反体制派は、政権側の発表を「うそ」だとして否定している。 ロシアは28日、反体制派が支配するアレッポ東部からの安全な避難を可能にするため、3か所に人道回廊を設けると表明していた。現地では推計25万人が政権勢力に包囲され、食料不足に直面している。 シリア国営テレビは、兵士らに監視されながら政権側が支配するアレッポのサラヘディン(Salaheddin)地区に歩いて行く複数の女性や子どもとする映像を放送した。 また、国営シリア・アラブ通信(SANA)は「テ
シリア北部アレッポのサラヘディン地区の反体制派が支配する地区(2016年7月30日撮影)。(c)AFP/KARAM AL-MASRI 【8月2日 AFP】シリア北部の大都市アレッポ(Aleppo)の南西地区で、反体制派による砲撃で1日までの24時間に市民少なくとも28人が死亡した。在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が明らかにした。 アレッポは政権側と反体制派がそれぞれ支配する地区によって分断されている。監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、砲撃が加えられたのは政権側の2地区。犠牲者には子ども6人と女性8人が含まれ、負傷者も多数出たという。 国営シリア・アラブ通信(SANA)も、7月31日以降、政権側の支配地区で爆撃やロケット砲攻撃、銃撃によって子ども3人を含む
シリア政府軍に包囲され、シリア軍とロシア空軍の爆撃にさらされる北部最大の都市アレッポでは、政府軍と反体制派武装勢力の争いに巻き込まれ、逃げ場も失った住民が、勇気ある抵抗に乗り出した。 【参考記事】死者47万人、殺された医師705人......シリア内戦5年を数字で振り返る アレッポの反体制派メディア「シリア・レボリューション」が公開した映像には、反体制派支配地域で暮らす何人もの子どもたちがタイヤを転がしながら道路を横切る場面や、タイヤが激しく燃え、立ち昇る濃い煙で上空が鉛色になる様子が映っている。上空を黒煙で覆って煙幕を張って自らと反体制派の戦闘員を爆撃から守る。 Syrian Revolution/YouTube 反体制派は反攻を仕掛けると声明している。 反体制派とバシャル・アサド大統領率いる政府軍は今年2月に米ロ主導の停戦合意に達したが、アレッポ包囲とともに完全に崩壊していた。アレッポ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く