平成7年(1995年)4月14日、衆議院本会議場でのこと。石原慎太郎代議士は、国会議員在職25年表彰の国会演説で、議員辞職を表明した。私は、その演説を本会議場で聞いていたが、これといった感慨は、ほとんどなかった。石原氏とは同じ党にいたが、もともとモノの考え方が違っていたので、ほとんど接触したことはなかったし、辞職表明演説そのものにも、これといった内容が無かったからである。今日、石原都知事の辞意表明に接したが、その時と同じ印象を覚えた。 石原氏は「都知事を辞めて、国政に復帰する」といったが、国政の場で石原氏がやるべきことは、残念ながら殆どないであろう。随分前から、“石原新党”が取り沙汰されていた。一部には期待する向きもあったが、私は、ほとんど関心が無かった。確かに、国政は混迷の極みにある。その根本原因は、自公民・談合の消費税の増税である。また、原発をどうするか、経済の再生をどう図るかというこ