マリノスと山雅、新たな物語の始まり=天皇杯漫遊記2011 (1/2) 4回戦 横浜F・マリノス 4−0 松本山雅FC 試合前日、東京から上越新幹線に乗って越後湯沢で下車。特急はくたかに乗り換えるべく、薄暗いホームを移動しながらふと見上げると、たっぷりと冷気を含んだ冬の夜空に雪が舞っているのに気が付いた。そして、今さらながらに思った。「なぜ富山だったのだろう?」と。翌17日の天皇杯4回戦。J1横浜F・マリノスと長野県代表・松本山雅FCのゲームは、なぜか富山で開催されることとなった。横浜FMと松本との因縁については後述するとして、まずはこの開催地決定について言及しておきたい。 当初、会場が富山と決まったとき、どちらの関係者も「?」という想いが強かったはずだ。横浜から富山までは列車で4時間。同じ「北信越」のくくりである松本からでも3時間以上はかかる。どちらにとってもアクセスはよろしくない。そも