先々週、次世代光ディスク統一交渉の一方の当事者であるソニー、西谷清常務のインタビューを掲載したが、今回はもう一方、東芝の交渉代表となっていた東芝上席常務の藤井美英氏に話を伺った。 統一に際して一番大きな障害だったディスクの基本構造を0.1ミリとし、東芝側から始めたといわれる今回の交渉。その始まりは藤井氏が、ホームネットワーク社を担当していたソニー・久夛良木健副社長(当時)に話を持ちかけたのがきっかけとされている。 しかしその後、5月18日の交渉を持って区切りが付き、現時点では“決裂”という結論が出ている。自らが話を持ちかけたように、当初は積極的0.1ミリ構造への歩み寄りの姿勢を見せていた東芝。ところが、関係者に取材を重ねていったところ、5月9日にソニー・品川西テクノロジセンターで行われた交渉の翌日、つまり5月10日を境に、東芝は急速に0.1ミリを否定する方向へと進んだようだ。 なぜ、東芝は
![東芝・藤井氏に聞く――次世代DVD統一交渉“決裂”の背景(前編)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a8896f8ff3489bbbcbbc8cfd0206b3ad4067f64e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fimages%2Flogo%2F1200x630_500x500_news.gif)