アニメ脚本家として数々の作品に参加されてきた星山博之さんが2月7日に亡くなったそうです。享年62歳。 虫プロの文芸部で『ムーミン』など活躍後、サンライズで『無敵超人ザンボット3』から連なる数々の作品に参加。もっとも有名なのは、やはり富野由悠季監督との『機動戦士ガンダム』のお仕事でしょう。 ちょうど三越でやっている講演の2期の第1回目では、星山さんの書かれた『ガンダム』の第1話を例示に使わせていただきました。それは昔、そのシナリオを読んだときには、完成作品との違いの方が気になったが、今あらためて読み直すとシナリオどおりになっているというような説明をさせていただきました。 違いというのは、たとえば冒頭はムサイ艦の中から宇宙世紀の時計が動いているところから始まっている部分、シャアのラストの「認めたくないものだな……」という台詞がないところなど(これは記録全集で星山さんご自身が唐突だと語っておられ