(英エコノミスト誌 2013年6月22日号) 欧米諸国がシリアに介入すべき理由は数多くある。その1つが、イランの力の増大を食い止めることだ。 6月15日、イラン・テヘランで、ハッサン・ロウハニ師の大統領選勝利を喜ぶ人々〔AFPBB News〕 2009年、イランは改革派の大統領を選ぶ寸前まで行った。だが、最高指導者のアリ・ハメネイ師が実際の投票結果を覆し、それに続いて起きた抗議行動を弾圧した。 しかし、今月14日に行われた大統領選挙では、2009年と同じく、変化を望む欲求がハッサン・ロウハニ師に地滑り的勝利をもたらした。今回は、ハメネイ師はその勝利を祝福した。 イランほど抑圧されてきた国の場合、国の外からその国のより良い未来を望む者は本能的に、街に繰り出したイランの一般市民とともに祝いたいと思うものだ。笑みを浮かべるロウハニ師の公式声明は、楽観的な見方を後押しする。 その声明からすると、ロ