英国政府公認の賭け業者「ブックメーカー」を使った投資で、高配当をうたって出資金を集めていた投資会社「スピーシー」(大阪市)が、今年5月以降、会員への配当を中止し、解約にも応じていないことがわかった。 同社関係者によると、出資者は少なくとも全国約6000の個人・法人、出資金は計約360億円に上る。出資者の一部は8月中にも返金を求めて集団訴訟を起こす予定で、代理人弁護士は「出資法違反などにあたる疑いが強い」と指摘している。 同社関係者や内部資料によると、同社は前身の会社時代の2008年頃から、英国でスポーツの勝敗を賭けの対象にするブックメーカーを使った投資を企画。同じ試合でもブックメーカーごとに賭けの倍率が異なることに目を付け、「分散して賭ければ、どんな試合結果でも必ず利益が出る。香港で数千人を雇って賭けを行っている」などと説明していた。月に出資額の3~10%という高配当のほか、新たな会員を紹