居酒屋チェーンを経営する「ワタミフードサービス」元社員の森美菜さん=当時(26)=が入社二カ月後の二〇〇八年、長時間労働などが原因で自殺した問題などを受け、親会社の「ワタミ」(東京)とグループ会社の法令順守の状況を調べていた外部の検討委員会(委員長・上田広一元東京高検検事長)が報告書をまとめ、ワタミに提出した。
居酒屋チェーンを経営する「ワタミフードサービス」元社員の森美菜さん=当時(26)=が入社二カ月後の二〇〇八年、長時間労働などが原因で自殺した問題などを受け、親会社の「ワタミ」(東京)とグループ会社の法令順守の状況を調べていた外部の検討委員会(委員長・上田広一元東京高検検事長)が報告書をまとめ、ワタミに提出した。
2012年9月20日、本社を訪問した森夫妻に応じるワタミ・リスク管理グループ長(写真右)。個室ではなく1階受付前のロビーで、ワイシャツの袖をまくり、胸ポケットにタバコのようなものを入れたまま対応した。 ワタミフードサービス(以下、ワタミ)の社員・森美菜さん(当時26)が入社2カ月で過労自殺した問題で、ワタミ側が美菜さんの労働実態について説明を求める両親をクレーマー扱いしてきたことが、民事調停の資料などから明らかになった。 美菜さんは2008年4月、ワタミに入社。神奈川県横須賀市の「和民 京急久里浜駅前店」に配属され、同年6月12日に過労自殺、12年2月に労災が認定された。 美菜さんの両親である森豪・祐子夫妻とワタミの間で、12年11月から民事調停が行われてきたが、13年11月に決裂。それを受けて夫妻は12月9日、損害賠償などを求めて渡邉美樹元同社会長らを提訴した。 提訴後の記者会見で豪さん
居酒屋チェーンを経営する「ワタミフードサービス」元社員の森美菜さん=当時(26)=が入社二カ月で自殺したのは過酷な労働環境が原因として、両親が九日、同社と親会社「ワタミ」、ワタミグループ最高経営責任者(CEO)だった渡辺美樹参院議員ら当時の役員や管理職三人を相手取り、約一億五千万円の損害賠償を求める民事訴訟を東京地裁に起こした。
渡辺美樹氏=山本和生撮影 ■自民・渡辺美樹氏(53) トピックス「ブラック企業」 【大津智義】――自民党は大勝したのに、当選後に「想像を超える逆風だった」と話していましたね。 「マスコミや一部の政党から『ブラック企業』批判の標的となった。週刊誌に書かれた1行1行に違うとは山ほどあったが、おもしろおかしく書かれる恐れがあったので反論はしなかった。打たれるがままのサンドバッグ状態だった」 ――確かに「ブラック企業」と言われています。 「5年前に1人の新入社員が労災によって自殺したことは事実だ。会社をあげて命がけの反省をしている。第三者委員会も立ち上げた。事実として受け止めるが、社会が『ブラック』とレッテルを張るなら何らかの基準が必要だ。離職率が高いのか、給料が安いのか、労災事故が頻繁に起きているのか。この会社はブラックだから、就職するときは注意しましょうという法律を作れと言うなら、喜ん
2011年、都知事選に出馬し、100万票を獲得するも落選という結果に終わってしまったワタミ株式会社・渡邉美樹会長。あれから2年……、今回は同じ失敗はしないという決意の現れか、今回は自民党の公認を得て参院選への出馬を表明している。 そんな渡邊氏の講演会「経営力で強い日本を取り戻す」が6月25日、大手町・日経ホールで開催。これに参加した男性から、この講演会の様子を聞いた。 「地球上で一番たくさんの“ ありがとう” を集める」の社是にかけてか、いきものががりの『ありがとう』が流れる場内。会場にはおよそ600人が詰めかけ、渡邊氏の話に熱心に耳を傾ける。「経営力で日本を取り戻す。」をスローガンに「TPP賛成」や「規制緩和」「法人税を半額に」などの持論を展開。特に、JAビルのすぐお隣というロケーションを意識してか、「農協はなくなったほうがいい」と渡邊氏の舌鋒も鋭い。 最近では、週刊文春を筆頭に「24時
今夏の参院選に自民党公認で出馬する渡辺美樹・ワタミ会長が理事長を務める学校法人「郁文館夢学園」で、生徒に反省文100枚を書かせるなどして、退学者が相次いでいることが週刊文春の取材でわかった。 渡辺氏は2003年、破綻寸前だった郁文館高校・中学の経営再建に名乗りをあげ、理事長に就任。渡辺氏は、「私たちの学校経営は先生が生徒のために死ねる経営です。その経営についてこられない人はどうぞやめてください」と全教職員に話し、教員に携帯電話番号を生徒に教えさせ、「365日24時間電話していい」と伝えるよう求めた。また、給料削減を実施するなどした結果、2003年から2年間で100人弱の教員のうち30人が退職した。 問題を起こした生徒に対しては、400字詰め原稿用紙100枚の反省文を書かせ、提出するまでは授業を受けさせないなどのペナルティを与え、反省文を書きたくなくて転校する生徒もいたという。今年3月に郁文
参院選で自民党から立候補する渡辺美樹氏が会長を務める居酒屋チェーン「ワタミ」で無法な長時間労働と低賃金が横行している問題が18日、明らかになりました。“ブラック企業”の内実を日本共産党の田村智子参院議員が参院厚生労働委員会で取り上げたもの。 田村氏が紹介した元正社員Aさんは、2年間勤務し、月45時間の時間外労働を超えた月が6カ月にのぼり、年間で480時間超。しかも「所定勤務重複等調整」と称し、多い月には数万円も内容不明の天引きが行われ、“死ぬほど残業”しても手取りは十数万円にしかなりません。 さらに、休日でもワタミの経営理念や著作の学習・リポート提出を求め、「ワタミの森」という植林事業や「夢プロジェクト」という事業への寄付が半ば強制されていました。 Aさんは「こんなに働かせて、こんな低賃金しかもらえないことが我慢できない。ブラック企業そのものです」と語りました。 同社では26歳の女性が長時
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