菅直人首相は19日までに更新した自身のブログで、「脱原発」方針を個人の見解として表明したことが与野党や閣内から批判されていることに対し「まずトップが方向性を示すのは当然」と反論した。 同時に「目の前の課題に対応しながら、エネルギーの長期的在り方を決めねばならない。遠近両にらみの対応が急務だ」と強調。オバマ米大統領が「核なき世界」を目指すと表明したことを引き合いに「日本が目指すべき方向について考えを述べた」と開き直った。 さらに「議論が多方面で活発化していることを歓迎する。今こそ大いに論じ合うべきだ」と主張。退陣意向を表明した首相が議論を巻き起こすことの是非には触れなかった。