先週から、久々にグローバル規模の環境問題の整理を始めている。今回は、水を取り上げたい。その理由は、いわゆる地球温暖化問題というものが引き起こす危機の大部分は、温暖化、すなわち、温度の上昇が本当の問題ではなくて、実は、水の問題が多いからである。 温暖化という表現は、誤解を招きやすいので、正しくは、気候変動という言葉で表現すべき問題なのであるが、日本では依然として地球温暖化と呼ばれている。これだと、温度上昇だけが問題のように思われるが、そもそも気候とは、温度だけでなく、降水量を合わせた2つの因子で決められるものであり、気候が、その地域の人間活動を決める大きな要因なのである。実際の人間活動は、気温が決めるというよりも、むしろ、降水量に依存する部分が大きい。したがって、水の勉強は極めて重要である。 本日のポイント:水に関しては、誤解も多い。 ●多様な知識を身につける以外に方法はない。本を読むのが確