自社のパーソナルコンピュータ「Macintosh」にPowerPCプロセッサを採用していた米Apple Computer(現Apple)は、2005年の開発者向けのイベントにおいて、CPUをPowerPCからIntelのx86系へと順次切り替えることを発表し、その後次々と製品を市場に投入した。現在、PowerPC系プロセッサは任天堂の「Wii」、ソニーの「プレイステーション3」(以下、PS3)、Microsoftの「Xbox 360」などの家庭用ゲーム機に採用されている。 今回は、PowerPCを取り上げる。優れたアーキテクチャを持っているが、そのビジネスモデルや標準化の動きには幾つか問題点があるといえる。 PowerPCの起源「IBM 801」プロセッサ PowerPCは、米IBMと米Motorola(※)、Apple Computerの共同開発によって1991年に誕生した。その大本はI
![Appleと別れたPowerPCの次なるパートナー探し](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/10daa6473cdfd98b6a0dfb7835837ae4477f8733/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Ftt%2Fnews%2F0812%2F18%2Fl_jo_081218_semicon4_1.jpg)