OPINION エネルギー問題の本質は何か? 池田先生の記事:「資源の物理的制約は本質的な問題ではない」は、本質的なボトルネックは特定の資源の絶対量ではなく、それを効率的に配分し公正に分配する政治の問題だとしています。 しかし、失礼ながら問題の本質は、資源の絶対量ではなく、資源産出のエネルギー効率(EPR)の低下(=エントロピーの増加)であると考えられます。 資源問題の本質はコスト まず、池田先生が仰る「資源価格が上がると、供給できる資源量が増える」というのは全く正しいことなのですが、これで問題は解決するわけではありません。 これを理解するために、次のたとえ話を考えましょう。 ある村では、畑で小麦を作り自給自足しています。ところが、土地が痩せてきて、小麦の収穫量が半分になってしまいました。 そこで、村人は収穫量が半分しか期待できない荒地を開墾して、畑の面積を倍にして、かつ