原発事故で放射能が大量噴出した原因について、東電が今になって“重大な事実”を発表。そのウラには…さる12月17日、「福島第一原発事故」について気になるニュースが流れた。 それは5年前に“電源喪失→炉心冷却機能停止→爆発→放射性物質放出”という最悪事態に至った、フクイチ2・3号機の事故状況をめぐる東京電力の新発表だった。 まずフクイチ2号機では、2011年3月11日の津波浸水による全外部電源喪失で燃料棒を収納した原子炉圧力容器内の冷却が不可能になり、高濃度の放射性物質を含む蒸気が建屋外部へ大量放出された。 この事故の状況については、これまで圧力容器内で異常上昇した気圧を自動的に下げる「逃がし安全弁」が働かなかったことが原因だと発表されてきた。 しかし今回の発表内容はより具体的で、フクイチをはじめとした沸騰水式原発の「逃がし安全弁」を動かす装置に使われる「ゴム製シール材」が、耐久温度170℃を