「そこのみにて光輝く」で同賞を受賞した綾野は「撮影をしたのが4年前で、この作品で昨年数々の賞をいただきました」と振り返り、「(同作で)賞をいただくのは今日で最後だと思います。そう言った意味では長い旅が終わった気がします」と心境を語った。 また、「この作品のことを語る時間がどんどんなくなっていくと思うと非常に胸が熱くなります」と残念そうな表情を浮かべながらも、「引き続きこの作品で生きる方はいますが、僕たち(俳優)はそれでは敗北します」とキッパリ。「この賞をいただきながらも、この敗北感を抱えながらも次へ気持ちを向けて新たな役をやりたいと思います」と力強く決意した。 同作は、何度も芥川賞候補に挙げられながらも賞に恵まれなかった不遇の作家・佐藤泰志の最高傑作を映画化。函館の短い夏を舞台に紡ぎ出す、運命の出逢いと家族の物語。 「日本映画批評家大賞」とは映画批評家ならではの視点で選ばれる同賞。24年目