メガバンク、総合商社、製造業大手など錚々たる大企業の担当者が採用のため、引きも切らず訪れる大学が秋田にある。2004年に開学した国際教養大学(AIU)だ。就職状況が氷河期並みだった今春、「就職率100%の大学」と多くのマスコミに紹介され、一躍全国的に知られる存在になった。「AIUの学生は他の有力大学の学生を凌ぐ、即戦力人材として使える」(三菱マテリアルの採用担当者)などと、とにかく評価が高いのだ。何故これほどまでに大企業の採用担当者を惹きつけるのか。 「企業の皆さんからは『AIUの学生は英語が堪能なだけでなく、異文化体験を通じて世界で活躍できるタフさと的確にコミュニケーションできる能力を身に付けている。困難に遭遇しても自分の頭で考え、対応する力が鍛えられている』といった評価をいただいています」。中嶋嶺雄学長は胸を張る。 AIUは教員の半数が外国人。すべての授業を英語で行い、学生全員に「外国