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ブックマーク / hongokucho.exblog.jp (15)

  • 雑感を幾つか=市場パネル、CP現先オペ、円高など | 本石町日記

    日は雑感を幾つか。まずは「金融市場パネル」(10月23日開催)から興味深い点を紹介(要旨)。 ▽柳川範之(東京大学大学院経済学研究科准教授)=財政赤字は中期的に相当な不安定要因になると懸念。特に問題は、破綻のプロセスがイメージしにくい点。投資家は「まあ大丈夫」と考えて国債を買い続けている面もあるのではないか。何かのきっかけで具体的なイメージが共有されると、市場が急激に反応するリスクがある。財政が当に破綻する確率が高いとは思わないが、…以下略。 →これはそう思う。なので、財政は拡張せざるを得ないにしても、市場期待の安定化を図る努力は必要。 ▽福田慎一(東京大学大学院経済学研究科教授)=前回の日の危機では、短期金利がゼロになり、伝統的な金融政策が実施できない状況に陥った。今回は、こうした状況が世界の主要国に広がっている。学者時代のBernanke 議長は、ゼロ金利の下でも金融政策が効果を

    ahahasasa
    ahahasasa 2009/11/27
  • 新郵政を赤字国債の受け皿にしても国内の国債消化力が増すわけではない | 本石町日記

    引き続きツィッターの方に傾斜気味で、こちらのエントリー更新が停滞しており、申し訳ありません。今回もツィッターでのネタを展開する形となりますが、もともと思い付きネタをエントリー化している側面が強く(まさに備忘録的)、ツィッターやるとネタがそちらで捌けてしまうという感じでありましょうか。で、それはともかく、斎藤次郎氏の起用で新郵政が赤字国債の受け皿に使われるのではないか、との観測についての考察であります。 郵政はご案内のように預金を原資に投融資している。何かを新たに買う場合、原資が必要となる。金がなくては何も買えないわけだ。資産を増やすには、それに応じて負債(預金or市場性調達)も増加しないといけない。政府が赤字国債をどんどん買わせるなら、郵政は預金をどんどんかき集める必要に迫られる。で、この預金はもちろん無から湧いてきやしないので、誰かがどこかに貯金しているものが郵貯に流れることになる。 ま

  • 私的出口政策論 | 本石町日記

    CPとか社債とか色々騒がしくなっているが、まあドラめもんさんやa-kunさんと同意見であります。それはさておいて、このバブル崩壊で奈落に陥った状態からの各国中央銀行の出口政策についての私見。 結論的に言えば、世界を引っ張ってきた米国がうまく出口を出ないことには、他国も出口を出れないのではないか、と思う。その米国であるが、金融市場の機能が激しく不全に陥り、B/Sが炸裂的に膨脹し、しかも長期資産がたっぷりつまって、うまく縮小できるかどうかは全く不透明な状態にある。その出口は失敗するリスクがそれなりに高く(うまくいって欲しいが)、この失敗はドル安になりかねない。 日がドル安(円高)なんか気にしないよ、という国ならいいが、そういうわけでは全然ないので、米国の出口政策の成功をきちんと見届けるまでは、そう簡単には日銀も動けない、という構図にある。その間、日銀が何か動きをしようとしても、いずれせよ大し

    ahahasasa
    ahahasasa 2009/10/08
    最後の一行に笑った
  • 貸出市場に対する公的保証の歪みについて=日銀FSRより抜粋(参考) | 本石町日記

    亀井大臣は引き続きモラトリアム論を展開しているが、公的保証によって貸出市場はいかに歪められているかについて、日銀「金融システムリポート」(FSR)より抜粋して紹介。市場関係者やアナリスト向け参考まで。場所はこちら。 文19ページあたり。 「(信用リスクと金利設定) 公的保証付き貸出の増加といった企業金融に対する公的支援の強まりは、借り手企業の信用力を銀行の貸出金利に反映させにくくする効果をもつと考えられる。こうした点を検証するため、以下では、より中長期的視点から、借り手企業の信用力と銀行の貸出金利との関係を分析する。 過去の長期的な信用コスト率と貸出金利との関係を、銀行のクロスセクションデータから確認すると、両者の間には有意な相関はみられない(図表2-25)。また、企業の債務返済力を債務償還年数で測り、これと借入金利子率との関係をみると、債務償還年数にはばらつきが観察される一方、借入金利

    ahahasasa
    ahahasasa 2009/09/22
    銀行が借り手の本来のリスクに見合った貸出金利を設定できない状態を長期化させ、銀行の基礎的な収益力を低下させ、経済全体の資源配分の効率性に歪みをもたらす
  • 民主党・峯崎先生の政投銀JAL向け融資の厳しい追及=参考まで | 本石町日記

    先週末からデルタやらの報道でJAL周辺が騒がしく、そういえば民主党の先生が国会でJALへの政府関与を問題視していたなあ、と思ってちょいと調べたら、6月23日、参院・財政金融委員会での峰崎直樹先生だった。質疑はかなり長いので、関心ある方は、議事録を直接ご覧頂きたい。取りあえず先生の質問を中心に簡単に紹介したい。答弁をほとんど飛ばしての紹介ですので、話はつながりません。あしからず。 ○峰崎直樹君 この金融危機対応融資というのは何で、これが当に日航空に該当するのかどうか。よろしいですか、責任持って、今日は当は大臣、所管の大臣がよろしいんですが、これはもう大臣、副大臣一体だと思って私はこれは厳しく質問させていただきますのでお答えいただきたいんですが、日航空は、この金融危機対応融資というものは基準があるはずですけれども、その基準に該当するんですか。 ○峰崎直樹君 いやいや、基準は何なんですか

    ahahasasa
    ahahasasa 2009/09/16
    JAL一回潰してほしい。
  • 米連銀ブログは西村日銀副総裁の講演が気に入ったようだ | 本石町日記

    国内政局に追われて海外ブログのチェックがややおざなりになっていたのだが、久しぶりに見たアトランタ連銀のmacroblogで西村日銀副総裁の講演が取り上げられていた。この「Words of wisdom from the South and East (way South and East)」というエントリーである。筆者は同連銀のアルティグ(Altig)調査統計局長で、この講演がいたく気に入っているようである。 アルティグ局長、このところジャクソンホールやブラジルなどでのコンファレンスを転戦。その中で、最も感銘を受けたのがDr. Nishimuraの講演であったようだ。具体的には、西村副総裁が整理した非伝統的金融政策を考える上でのポイントや、やってはいけないリストで、これらは「a great starting point for conversation 」と評価している。 非伝統的金融政策

    ahahasasa
    ahahasasa 2009/09/09
    非伝統的政策の評価でやってはいけない5つのこと
  • 日銀って本当に面白いことするね(苦笑)=日銀ヘッジ文学の妙?(追記あり) | 本石町日記

    追記 アダム・ポーゼン氏が英中銀政策委メンバーになるようですね。クルーグマン教授のブログ「Good move by the BOE」で知りました。ポーゼン氏、財政出動に重きを置く方だと思うのだが、だとすると英中銀の金融政策は…。 日は金融政策決定会。今月の景気判断は「大幅に悪化したあと、下げ止まりつつある」となった。見た瞬間、面白いことするなあ、と思った。「大幅に悪化した」というのは過去の話で、今月の判断に盛り込むのは不可解なことだからだ。このやり方では、毎月の判断期間が過去にさかのぼって延長されていく。つまり、「大幅に悪化した」時期を起点に景気動向を記述していくわけだ。年末には「景気は大幅に悪化したあと、下げ止まりつつあり、それから底入れすると思いきや、再び悪化している」となってしまう(笑)。 で、日銀はそうしたいのか。もちろん違う。ではなぜ「大幅に悪化した」という表現を入れたのか。一

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    ahahasasa 2009/06/17
    日銀語の解説
  • 速水氏の思い出 | 本石町日記

    速水元日銀総裁が亡くなった。哀悼の意を表したい。 速水氏が総裁として在任した「速水体制」は、金融&プルーデンス政策の凝縮した5年間であった。ゼロ金利、量的緩和、時間軸政策、株式の買い取り。水面下では非伝統的手段(質的緩和)が議論され、取材ネタはテンコ盛り。何か起きて日銀が何かやるたびに、知識が新たに蓄積されていく日々であった。最近話題の銀行券ルールができたのもこの時代。お陰で日銀B/Sから見るオペ(&政策)に土地勘が持てるようになった。 その後の福井体制、そして現在の白川体制。政策をめぐって色々と議論されたが、多くは速水時代の大いなる決断の後日談のようなもので、某幹部いわく「速水体制の遺産でっている」わけだ。バブル崩壊に見舞われた各国中銀の政策論が古参金融マンに概ね理解できるのも、速水時代の経験があるため。その意味では我々の知識の源泉となった時代である。速水体制は金融政策史上、評価されて

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    ahahasasa 2009/05/19
    平時の円売りは国売りである
  • 共産党・大門先生の質疑(保存用) | 本石町日記

    既にドラめもんさんが紹介されているが、歴史的な保存資料としてこちらにもアップしておきます。 第171回国会 財政金融委員会 第15号 平成二十一年四月九日(木曜日) ○大門実紀史君 大門でございます。 白川さん、一周年ということで、おめでとうございます。 大久保さんの資料、また今日の毎日新聞の社説もそうですけれども、白川総裁の評価というのはどんどん上がっているようでございますけれども、世間の評価が上がれば上がるほど私の評価は下がるという関係にございます。 一年前とは大違いだなというふうに思うんですけれども、まあ大変な一年だったというふうには、その点は同情はしているんですけれども、私は日銀に一貫して申し上げてきたのは、こういうときですから何もおやりになるべきではないとは決して申し上げているわけではございませんけれども、中央銀行ともあろうものが個別経営、個別企業、個別銀行の中身に入るようなこと

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    ahahasasa 2009/05/10
    共産党・大門先生の質疑(保存用)  勉強熱心な方ですね
  • ECBの決定を伝える各紙報道についての雑感 | 本石町日記

    朝日新聞の報道が一番素直で好感が持てた。 別な報道では「これにより日米欧は『量的緩和』で足並みを揃えた」という解釈がなされていたが…。まあ、マスレベルの報道で経済を専門的に知ろうとする人(あまりいないと思うが)にとっては量的緩和だろうが何だろうが、どうでもいいことなので、私も会社が「量的緩和にしちまえばいいじゃないか」と言ってきたら、書く記事がマスメディア向けならそうします。日銀のピュアな量的緩和時代はいろんなロジックが整理されてよかったなあ…。 それから三菱UFJ証券のリポート(デットリサーチ部シニア債券ストラテジスト、中沢剛氏)がなかなか良かったです。一部引用させていただきます。 「(トリシェ)総裁は、カバード・ボンドの買い取りについて『量的緩和に乗り出すわけでは全くない』と言明。特定の市場の機能回復を意図した『強化型信用サポート』の一環で、『信用緩和』と言ってもいいと述べた(注:日

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    ahahasasa 2009/05/09
    『信用緩和』は特定資産のリスクプレミアム縮小を目指すもので、民間資産の購入はその典型、『量的緩和』は市場全般のリスクフリー金利低下を目指すもので、国債購入がその典型と、明確に定義
  • 赤い新聞(FT)の反省で思うこと=気持ちは分かるが…(追記あり) | 本石町日記

    himaginaryの日記さん経由で英FT紙(赤い新聞)のエディターがバブルの危険性を見抜けなかったことを反省しているのを知った。内容はhimaginaryさんがまとめていらっしゃるので、そちらをお読み頂きたい。私自身は、世界の経済報道をリードするメディアとして、木鐸機能を果たせなかったことへの後悔の念は良く分かるが、かといって木鐸意識を強く持つ必要はないのではないかと思った。 下のエントリーにも関連するが、イエレン総裁が詳しく述べているように①バブルかどうかは優秀な人材が集まった中央銀行でも良く分からない②白川総裁が述べるように破裂してもすぐには分からない-ものであり、「to be the canaries in the mine」、即ち経済メディアが炭鉱のカナリヤのような役割を果たすのは至難の業であろう。バブル生成を察知し、警告まで発するにはメディアが中央銀行や経済学者、金融当局者より

  • 昔の「先輩の声」はビビッドで参考になる=茶話会・第三弾 | 本石町日記

    日銀採用ページの「先輩の声」は、昔はリアリズムがあり、取材上も非常に参考になった。世の中、全般に情報管理が厳しくなり、いろいろな組織の声から息遣いが薄れた。私は、日銀の先輩諸君らの声をかなり保存していたが、多くはパソコンの故障や交換時のデータ喪失によって消えてしまった。以下は唯一残っていた某氏の声である。これは非常に良い。日銀諸氏(&インタバンク関係者)は某氏が誰かはお分かりになるかもしれないが、取り合えず個人情報は省いた。日銀を志望するみなさん、ご一読を。 ーーーーーーーーーーーーーーー 総合職 <BOJ Life> 199x年入行 某氏 金融市場局金融調節課は、日銀が金融政策の一環として行うオペレーション(金融市場への資金供給・吸収)の実務を担当する、文字どおりのフロントラインである。金融政策運営に対する国民の関心が高まる中、マーケットからのシグナルを的確に評価・分析する作業は必要不可

  • 「国は破産しない」と「仕組み債」のニ題について | 本石町日記

    15日と16日の大機小機についての簡単な感想。 15日は越渓氏の「日国は破産しない」。コメント欄でも指摘されたやつです。国債が多いのは、国民が国債を買い、その金融資産が増えることなので国は破産しない、だから国債をドンドン出して財政をバッと出せ、という主張。 財政は、日のようにホームバイアスが強く、経常黒字国であるなら、そう簡単には破産しない。ただ、ものには限度があって、企業・家計が困窮化して預貯金取り崩しが優勢になると間接・直接に国債を買う余力は乏しくなり、やっぱり国債増発にはどこかに限度があるようにも思う(それがどこかは不明確だが)。 私が財政問題でよく思うのは、土光臨調のことである。数年前、NHKでメザシの土光さんが再放送されたのだが、番組の中で当時のニュース場面があり、アナウンサーが「財政赤字が深刻であり…」と言っていた。で、そこに出ていた国債発行残高は80兆円ちょっと。これで大

  • 政府紙幣や無利子国債など=これらに関連した妄想的考察 | 本石町日記

    政府紙幣や無利子国債が話題になっている。あまり詳細にはフォローしていないのだが、取材上の感触では、政府紙幣よりは無利子国債の方が議論としては多少現実味があるかな、という印象である。最近会ったMOFの某OBは「強いて勉強するなら、政府紙幣よりは無利子国債なんじゃないか」と言っておりました。確かに政府紙幣では日銀総裁と財務次官が歩調合せての反論(珍しい?・笑)になっておりますしね。で、個人的には、日の日経新聞「経済教室」の深尾光洋教授の解説が最もオーソドックなものではないか、と思っております。深尾先生、参考になりました。 で、以下は妄想なんだが、政府紙幣や無利子国債の狙いに日銀B/Sの構造要因などを絡めてちょっと可能性を探ってみた。与野党、財務省、日銀の方々、ご意見あれば幸いです。 ・政府紙幣→無コスト(金利負担なし&償還なし)で資金を調達して経済対策に使うのが目的。流通させるやり方はいろい

  • 人はなぜ地面に金を埋めるのか=「現金の匿名性」 | 本石町日記

    数日前、地面に埋めたお金が盗まれる、という事件が佐賀県で起きた。確か3億6000万円だったと記憶する。盗まれた方は、これまでお金がたまるたびに地面に埋めてきたそうだ。なぜか。報道によると、低金利だから、家だと火事で燃えかねない、といった理由であるらしい。土を掘り返す手間、盗まれるリスクなどを考えると、銀行に預けた方がはるかに合理的だが、その方にとっては「地面」が現金の保管場所として合理的であったのだろう。地面は手間もかかり、利息も生まないが、絶大なる安心感?があったのかもしれない(盗まれたが…)。 で、盗まれた金である。この場合、犯人の検挙は難しそうである。①自首する②掘り返して盗むところを目撃した証人がいる-という例を除けば、犯人の特定は容易ではない。なぜなら、現金の所有者は特定が超困難であるからだ。埋めた現金の番号を全て記録し、法律的に所有権を確定する(これ可能なのだろうか。詳しい方、

    ahahasasa
    ahahasasa 2009/02/02
    現金の匿名性
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