日曜(10/24)は、私たちが畑を借りている釜沼北集落の草刈り日ということで朝から作業に加わった。押しかけ修行に通っている長老たちの炭窯も、この集落にある。 高さ150センチほどの電気柵が集落全体をぐるっと囲む。伸びた草が金網に触れて電気がショートしてしまわないように、定期的な草刈りは欠かせない作業だ。柵のおかげでこの集落は、イノシシやシカやサルが田畑を荒らす害から免れている。サツマイモや大豆がちょうど実りのときの私たちの畑もまた。 柵の向こうは獣たちの世界。向こう側に人が入ることは、めったにない。集落に接したすぐ後ろが、いきなり「奥山」というわけだ。 昔は、そこは林床が明るく開けた広葉樹の森で、台所のかまどや風呂の焚き付け用の柴刈りに、競うように山に入っていたそうだ。「みんなが採りに行っからよ、枯れ枝1本探すのも容易じゃなかったヨ」と炭窯の長老が言っていた。炭焼き窯も山のあちこちに築かれ
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