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ブックマーク / takekuma.cocolog-nifty.com (48)

  • 「終わりなき日常」が終わった日: たけくまメモ

    久しぶりのブログ更新であります。今年に入ってから活動の主軸が完全にツイッターに移行してしまい、ブログをなかなか更新していませんが、現在水面下で「たけくまメモ」をバージョンアップした「たけくまメモMANIAX」とWEBマンガ雑誌『電脳マヴォ』を着々と準備しております。これらはなんとかこの秋までに始める予定で、新サーバーでシステムから構築しているところです。 「たけくまメモMANIAX」のシステムはSEの伊藤弘二さん、また「電脳マヴォ」のシステムおよびブラウザベースのマンガビューアーをプログラマで京都精華大学マンガプロデュース学科講師の浅井康先生にお願いしております。システム的にはしばらく試行錯誤しますが、楽しみにお待ちください。 さて、日公開する原稿は、東浩紀氏の雑誌「思想地図・震災特別号」(合同会社コンテクチュアズ刊、8月下旬発売)に俺が執筆した原発震災エッセイ「『終わりなき日常』が終わ

  • 震災1週間目のツイートより: たけくまメモ

    久しぶりのブログ更新を、こういう話題で始めるのは複雑な気分であります。来ならこのブログは、今後まとまった文章を発表する場合に更新することにして、日常的な更新は基的にツイッターで行おうと考えていました。「まとまった文章」は、実は書き始めているのですが、なかなかまとまらないうちに地震、そして原発事故が起きてしまいました。 震災直後からしばらくは、都内の電話も不通になりましたが、唯一インターネット、それもツイッターだけは繋がっていたので、これで肉親や友人と連絡がとれて助かった、という人が多くいます。なんでもツイッターは1パケットで即、送れるので、システム上アクセスの殺到に強い構造になっているからだとか。 その割には、時々クジラマークが出て「しばらくお待ちください」になるのはなぜだか知りませんが、今は問いません。3月11日の震災直後もその後も、少なくとも東京ではツイッターが「使えた」のは事実で

  • 田中圭一制作総指揮のマンガ作成ソフト、なし崩しで情報公開へ!: たけくまメモ

    先日の精華大学での講演で当日参加者のみに限定公開された田中圭一氏企画・制作総指揮によるマンガ作成ソフト「コミックシーケンサー コミPo!」ですが、正式なマスコミ公開は15日に予定されています。ところが昨日、関係者限定で公開されたコミPo!のデモサイトのURLが、伊藤ガビン氏によってツイッターに流出、これを村上隆氏がリツイートしたことから、あっという間にネットで話題になり、なんと田中氏が勤務するウェブテクノロジ社のサーバーが落ちる事態となりました。 田中氏とウェブテクノロジ社は、急遽情報を解禁することとし、公式サイトおよびデモムービーを載せたYOUTUBEのURLを公開することにしました。「たけくまメモ」でも公開してよろしい」との許可が出ましたので、予定より10日ほど早く公開することにします。百聞は一見にしかずで、下のデモ映像をご覧ください。 http://comipo.jp/ ↑コミPo解

  • 幼児育児放棄致死事件と今野雄二の自殺: たけくまメモ

    今朝起きてネットに繋いだら、大阪の幼児二名育児放棄致死事件映画評論家の今野雄二さん自殺のニュースを見て、軽いになりました。どちらも考え始めると重すぎる問題が背景にあって、簡単に書けるような出来事ではないのだけれど、こういう問題を「とりあえず」書きとどめることが可能なのがTwitterのすごいところですね。 幼児二名育児放棄致死のことは、よく報道される「親がパチンコ狂で、子供車中置き去り熱中死事件」とにた構造の事件だと思うのですが、大阪のこの件に関してはシングルマザーが働きながら子供を育てることの社会的困難さを引き合いに出して、「人にも問題があるが、社会も悪い」という論調も一定数あるようです。 「社会が悪い論」にも一理あると俺も思うんですが、それでもこういうケースでは「子供を作る親の責任」というのは第一に出てくると思うのです。だって「子供は生まれてくることを選べない」けど、「親は子供を

  • 電子出版ははたして儲かるのか?(1): たけくまメモ

    結論から書けば、今後よほどのことがない限りは儲からないと思います。「トントンにする」だけなら、不可能ではないと考えますが、投下資金と回収のバランスを取るまでには、しばらく時間がかかるでしょう。しかしそれでも、出版界は、電子出版に活路を見いだすしかないというのが俺の考えです。 電子出版といえば、今、俺の周囲では多くの会社や個人作家が参入機会をうかがっていますが、そちらのほうが儲かるから、参入したがっているというわけでもないようです。「紙の」はジリ貧の一途なので、このまま座して死を待つくらいなら、いっそ電子出版に進出して、儲かるかどうかは後で考えたい、というのが実情に近いのではないでしょうか。溺れる者藁をもつかむ、です。 「紙マンガ」の現状はいよいよすごいことになっております。多くのマンガ雑誌は、かりに単行がそこそこ出ていても、雑誌の赤字が単行の利益を大幅に上回っているという状態がもう数

  • 俺の“難民”時代(2): たけくまメモ

    X氏の部屋は2階で、1階にはヤクザが住んでいてたいへんでした。ちょっとでも物音立てると怒鳴り込んでくる。それ以上に困ったのは、土曜日になるとXの彼女が部屋にやってくるんですよ。「クマさん…次の土曜、悪いんだけどさ……」なんて言われると、こっちは部屋あけるしかない。 それでしかたなく毎週土曜には池袋の文芸座行って、1000円くらいのオールナイトで「大島渚5立て」とか「タルコフスキー5立て」とか見に行くわけですよ。サウナや安宿にとまるより全然安かったし。ビデオが普及してなかったから、当時は週末に一晩中、映画を見せる名画座がたくさんあったんです。それで20代前半は猛烈に映画を見てましたよ。年間200は見てたな。だんだん彼女が欲しいとかいう気が麻痺して、「土曜は朝まで映画」というのがいつのまにか習慣になってた。完璧に喪男でしたね~。何やってたんだか。 X氏のアパートは三ヶ月が限界でした。向こ

  • 俺の“難民”時代(1): たけくまメモ

    ええと、前のエントリ「フジでオマイラキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」(リンク→★)で、「俺も昔はネカフェ難民みたいなものだった」みたいなことを書きました。ネカフェ難民のニュースを見ると、どうもそのことを思い出してしょうがないんですよ。俺の 『私とハルマゲドン』(ちくま文庫)にも出てくるエピソードなんですが(※注)、あのは現在入手困難ですので、ミクシイ日記にそのことをちょっと書いたんですね。そしたらわりと好評でしたんで、加筆してあらためて「たけくまメモ」に掲載することにしました。 なんで俺が「難民」になったかというと、これはブログでも書いたと思うけど、直接的には親(母親)との確執が理由で、このままだと家庭内暴力に発展しかねないので自分から家を出たわけですね。1981年の初春、俺が20歳の時です。 でも家出た理由はそれだけではなくて、文筆とか編集のようなクリエイティブ方面に進みたかったと

  • 「やりたいことと」と「やれること」: たけくまメモ

    以下は、6月26日のエントリ「大学で『教授編集者』をやるということ」のコメント欄で、「微老なお年頃」さんが書かれたコメント(30日)に対する俺のレスです。長くなったので、独立したエントリにしました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ >微老なお年頃さん 学生にとって、確かに将来の予測がつかない不安は大きいです。しかし一番の問題は、自分があこがれている「将来なりたい自分」と「自分が実際にできること(自分の能力・向き不向き)」が一致することは滅多にないのに、そこが見えてないことだと思うんです。 もちろん「やりたいこと」と「やれること」が一致すればこれほど幸せなことはないのだけれど、一致しないから多くの人が苦しんでいる。しかも「努力」することで「やりたいこと」に近づくことができる

  • 学生にお金を払う大学: たけくまメモ

    先日Twitterで、現代美術家の村上隆氏が、大学准教授でマンガ評論家の伊藤剛氏と、「最近の大学生」をめぐって議論していました。ちょっとタイムラインの彼方に消えてしまっていて引用するのが大変なのでしませんが、俺の記憶で書かせてもらうと、村上氏が「最近の大学生は自主性がなく、社会常識が乏しくて、仕事を頼もうとしても使い物にならない」みたいなことを言ってて、伊藤くんが「自分の学生時代を振り返ってもこんなものだった。」と反論(?)をされていたところに、俺が横から割り込んで、しばらく俺と村上さんとで議論になったことがありました。その部分の俺のツィートを、少しだけ引用してみます。 ◆ ●@takashipom @goito 村上隆氏のツィートに伊藤剛君が返信する形で教育論議が続いている。村上さんは「今の大学生は社会常識がなっていない」と嘆き、伊藤君は「自分の若い頃を思い返せばこんなものだ」と返すのだ

  • [電波女]男は宇宙のカス: たけくまメモ

    先日のエントリー「田透君が心配だ(2)」で、俺、次のようなことを書きましたよね。 >田君が夢想するようにすべての男性が萌えるなら、世界は確かに平和になるだろうが、 >人口も激減するだろう。 >そのとき資主義社会は崩壊し、同時に萌え産業も崩壊するのではないだろうか。いや、 >それ以前に人類が滅亡するかもしれない。 これに対して、直後に田君からメールで返事がありました。内容は「子供いなくなる問題のほうはそのうち小説という形で解決策?を書いてみたいと思っていますが、実際に書くチャンスがあるかどうかはまだ判りません。サイトのほうでも、今後の大きな課題として扱っていきたいと思います」というものであります。 田君とのこのやりとりで、ふと思い出したことがありました。いや、それはアンディ・ウォーホルを撃った女として世界に悪名をとどろかせたヴァレリー・ソラナスのことなんですが。まあ参考になるかはわ

  • ふくしま政美先生の新作麻雀劇画一挙74ページ!: たけくまメモ

    えー、日発売の「近代麻雀」(竹書房)にて、なんとあの、ふくしま政美先生の新作描き下ろし『明日の宙(ソラ)』が74ページ一気に掲載されます。原作は朽葉狂介氏。 60年代までは、マンガの描き下ろしが週刊誌に一挙50ページ掲載されたり、「無用ノ介100ページ!」みたいに100ページ掲載されるようなことが、たまにありました。70年代に入ってからも、萩尾望都先生の新作が月刊誌に一回50ページで前後編連載されるなんてこともあったわけですが最近そういう話はあまり聞きませんですね。 それが、「ふくしま政美74ページ描きおろし!」だというのですから、我が目を疑います。だってあのふくしま先生ですよ? 原作を無視して梶原一騎を激怒させても豪快にガハハハと笑って我が道を貫いたふくしま先生ですよ? 「〆切」という概念は136億年に及ぶ悠久の宇宙の歴史の前にはものの数ではないわい! と叫んで今日も今日とて川口の小料

  • “馬の糞”でも表現の自由(2): たけくまメモ

    遅れてきた「竹中ファン」のための覚書き 竹熊健太郎(編集家) ――みなさんはホラー(ビデオ)は有害だと一口に言うが、ホラー・ビデオこそ、二十一世紀の芸術になるかもしれないのですぞ! ――たとえ「馬の糞」でも表現の自由は擁護しなければならんのです! なぜなら(有益な表現と有害な表現は)区別のしようがないからです! 私はいま、一のビデオ・テープを繰り返し再生しながら、この一文を書いている。テープの背には「テレビ朝日・金曜プレステージ」という手書き文字。冒頭に引用した言葉は、同番組八九年一一月一〇日放映の、竹中発言からの抜粋である。 ときあたかも「連続幼女誘拐殺人事件」の影響で、全国の地方自治体・警察・マスコミ三位一体となり、「有害ビデオ」規制に向けて騒いでいる真っ最中であった。この問題は、そもそもは当局の発表を鵜呑みにしたマスコミが、宮崎勤の犯行動機を「ホラー・ビデオの影響」と短絡して報道し

  • “馬の糞”でも表現の自由(1): たけくまメモ

    東京都の青少年健全育成条例の改正は先送りになりましたが、似たような条例改正の動きは大阪や京都でもあるようです。 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100319_355839.html ↑「非実在青少年」規制、橋下知事「大阪府も検討」 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100319_355839.html ↑青少年を性的対象として扱う図書類の実態把握・分析を行います。(pdf) http://www.yamadakeiji.com/pdf/manifesto_new.pdf ↑「日で一番厳しい児童ポルノ規制条例」を制定します」京都府・山田啓二京都府知事の公約マニフェスト(25ページに記述あり pdf) この問題、かなり長引きそうな雲行きで、しかも地方にも飛び火の様相を

  • イーモバイル“解約”地獄: たけくまメモ

    京都の部屋に光ファイバーを導入しましたので、これを機に、3年近く使っていたイーモバイルを解約することにしました。それまでは外出先でノーパソ使うのに重宝していたのですが、今はiPhoneがありますからね。外出先でネットに繋ぐ目的といっても、ほとんどはメールチェックか、いくつかのサイトを覗くだけなので、もうiPhoneがあれば十分足りるのです。 これまで京都で借りていたレオパレスにも一応ネット環境が常備されていたのですが、与えられたIDとパスワード入れてもなぜかうまく繋がらず、結局イーモバイルで繋いでいました。それで転居を機に光ファイバー入れて、イーモバは解約することに決めていたわけです。2年縛りも切れていましたし。 さっそくイーモバイルのサイトに接続して、まず解約の手続きを探したのですが、公式サイトから「お客さまサポート」→「各種手続き方法」を探してようやく「解約」の項目を見つけました。 そ

  • 慌ただしい3月。最近の俺。: たけくまメモ

    東京都の条例改正問題ですが、報道でご承知の通り、議決が6月に先送りされました。ほっとされている人もいるとは思いますが、こういうマンガやアニメを対象にした条例改正に関する騒動は、過去に何度も繰り返されていることであり、常に市民の目で監視し続けていないと、気がつかないうちに通ってしまうものです。 今回はブログやツイッターなどネットメディアの発達もあって、すんでのところで議決に待ったをかけることができました。しかし問題は先送りされただけですので、6月には再び議決の日を迎えることになります。ここはがんばってネットで改正反対の世論を盛り上げて、なんとか廃案に持っていきたいところです。 幸いにして、日は議会制民主主義を国是としておりますので、いかなる権力者でも世論を無視することはできないことになっています。もちろん裏では市民に内緒であんなことやこんなことをやっているかもしれませんが、世論の目をむける

  • たけくまメモ

    久しぶりのブログ更新を、こういう話題で始めるのは複雑な気分であります。来ならこのブログは、今後まとまった文章を発表する場合に更新することにして、日常的な更新は基的にツイッターで行おうと考えていました。「まとまった文章」は、実は書き始めているのですが、なかなかまとまらないうちに地震、そして原発事故が起きてしまいました。 震災直後からしばらくは、都内の電話も不通になりましたが、唯一インターネット、それもツイッターだけは繋がっていたので、これで肉親や友人と連絡がとれて助かった、という人が多くいます。なんでもツイッターは1パケットで即、送れるので、システム上アクセスの殺到に強い構造になっているからだとか。 その割には、時々クジラマークが出て「しばらくお待ちください」になるのはなぜだか知りませんが、今は問いません。3月11日の震災直後もその後も、少なくとも東京ではツイッターが「使えた」のは事実で

  • 「非実在青少年規制」緊急反対集会が都庁で開催されます: たけくまメモ

    例の「非実在青少年規制」の条文を含む東京都の「青少年健全育成条例」改定の動きにつき、マンガ家・評論家・出版社有志による緊急集会が週明け15日月曜日に開かれるようです。以下、藤由香里さんのmixiより、現時点で公開可能な部分を紹介します。 <記者会見> 午後1時~ 東京都庁6F 記者クラブ (一般参加不可) 記者会見では業界団体の方はそれぞれひと言程度、マンガ家さんメインになる予定です。 <緊急集会> 午後2時~4時 都議会議事堂 2F 第二会議室 (定員100名) 「東京都による青少年健全育成条例改正案と『非実在青少年』規制を考える。」 *ここには、都合がつくクリエイター、マンガ家さんにできるだけ集まってもらいたいと思っています。もちろん、この問題に関心をもつ一般の人や記者の方も。 当日の記者会見には、里中満智子・竹宮恵子・森川嘉一郎・呉智英・藤由香里・中村公彦などの方々が参加されると

  • 都条例「非実在青少年」規制問題について: たけくまメモ

    えー、ネットですでにご存知の方も多いと思いますが、この2月24日に、東京都議会で「青少年健全育成条例」の「改正案」が出され、この中に「非実在青少年」の性的描写を取り締まろうという条例が入っていて、それがこのまま黙っていたら議会を通過してしまいそうだというので、大騒ぎになっています。 この問題については、わざと議論の余裕を持たさずにスピード採決に持ち込もうとするかのような動きがあり、「イメージを取り締まる」という前代未聞の条文は、拡大解釈による恣意的な運用が懸念されていまして、表現の自由に抵触する重大な結果をもたらす危険があります。 この問題につき、すでに明治大学准教授・藤由香里さんから詳しい経緯の報告と、条例の危険性を訴える見解が出されています。京都精華大学でも、昨日の教授会でこの問題が取り上げられ、マンガ学部を擁する大学としての、公式な反対声明を出すことで議論がまとまりました。 藤

  • 意識がダダ漏れになる恐怖: たけくまメモ

    Twitterを始めたのは昨年の11月20日ですから、そろそろ3ヶ月半になります。でも俺の場合、Twitterはブログの更新告知がもっぱらになっていて、ほかの人みたいに頻繁に更新していません。どうも俺にはブログのほうが性に合っているみたいです。 俺は今、商業の文章仕事って、産経新聞夕刊の月イチコラムだけなんですよ。文筆家としては事実上の休業状態なんですけど、そのぶん、執筆意欲の多くがブログに向かっているのだと思います。Twitterは140字制限がありますが、ブログに字数制限はありませんから、俺にとっては書きたいことが書きたいように書ける都合のいいメディアなんです。 商業雑誌で原稿を書くこととTwitterは、文字数制限があるという点で似ていますね。もちろん文字制限があるゆえに、構成をあまり決めることなく、パッと思いついたことを気軽に書けるのがTwitterの魅力なんでしょうがね。 ただあ

  • 「紙の本」の将来: たけくまメモ

    先日の「それでも出版社が『生き残る』としたら」は結構な反響を呼びました。前回は電子出版時代における出版社(および編集者)は、どのような形で残るだろうかということを考えましたが、今回は「紙のの将来」について考えたいと思います。 先日のエントリにはいくつかの疑問やご批判も寄せられていましたが、今回の「補足」エントリの反応とあわせて、後日まとめて「総括」エントリを書きたいと思います。 ●可能性1 紙のは「美術工芸品」として生き残るのではないか 電子出版は今後大発展を遂げると思うのですが、物理的存在としての紙のが完全に消滅するということは、さすがにないと思います。紙のは長い歴史の中で、形態として完成したコンテナー(コンテンツの容器)だと思いますので、その視認性のよさや再生装置が不要であることなど、電子出版に比しての優位性はまだあります。 また、電子出版ではどうしても画面の大きさに制約があり